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お墓参りの作法、これで安心!持ち物から手順、マナーまで徹底解説

2025-03-06
目次

お墓参りに行くとき、「作法がよくわからないな」「何を持っていけばいいんだろう?」と不安に思うことはありませんか?お墓参りは、ご先祖様や大切な故人を偲び、感謝を伝える大切な時間です。堅苦しく考える必要はありませんが、基本的な作法やマナーを知っておくと、より心穏やかにお参りできますよね。この記事では、お墓参りの時期から持ち物、具体的な手順や服装のマナーまで、分かりやすく丁寧にご紹介します。初めての方でも、この記事を読めば安心して「故人に会いに行く」気持ちでお墓参りができるようになりますよ。

お墓参りに行く時期と時間帯

「お墓参りって、いつ行くのがいいの?」と疑問に思う方も多いかもしれませんね。実は、お墓参りに行く時期に「この日でなければいけない」という厳密な決まりはありません。ご先祖様に会いたくなったとき、報告したいことができたときなど、思い立ったときに訪れるのが一番です。ただ、一般的に多くの人がお墓参りをする時期というものがありますので、参考にしてみてくださいね。

一般的なお墓参りの時期

多くの方が、季節の節目や故人にゆかりのある日にお墓参りをされます。遠方にお住まいの方は、帰省のタイミングに合わせることも多いようです。

お盆 ご先祖様の霊が帰ってくるとされる時期です。一般的に8月13日から16日(地域によっては7月)にお参りします。
お彼岸 春分の日と秋分の日を中日とした前後3日間、合計7日間のことです。あの世とこの世が最も近くなる日とされ、お墓参りに適した時期と言われています。
命日 故人が亡くなった月日の「祥月命日(しょうつきめいにち)」と、毎月の同じ日の「月命日(つきめいにち)」があります。特に祥月命日は大切なお参りの日です。
年末年始 一年の感謝を伝えたり、新年のご挨拶をしたりするために訪れます。家族が集まりやすい時期でもありますね。
人生の節目 就職、結婚、出産など、人生の大きな出来事があったときに、ご先祖様へ報告するために訪れるのも良いでしょう。

おすすめの時間帯

お墓参りに行く時間帯にも決まりはありませんが、午前中が最適とされています。これは、ご先祖様へのご挨拶を他の用事より優先するという考え方があるからです。また、午前中は比較的空いていることが多く、静かにお参りできますし、夏場は涼しい時間帯に掃除ができるというメリットもあります。もちろん、ご都合に合わせて午後に訪れても全く問題ありません。その際は、霊園の閉園時間に間に合うよう、日が暮れる前の明るい時間帯に行くようにしましょう。

行ってはいけない日ってあるの?

「仏滅にお墓参りに行くのは縁起が悪いのでは?」と心配される声を聞くことがありますが、仏教と六曜(大安や仏滅など)は直接関係がないため、お墓参りに行ってはいけない日はありません。ご自身の都合の良い日を選んで、心を込めてお参りすることが何よりも大切です。ただし、地域やご家庭によっては独自の慣習がある場合もありますので、心配な方はご親族に確認してみると安心ですね。

お墓参りの持ち物リスト

お墓参りには、お掃除とお参りのための道具が必要です。忘れ物がないように、事前にチェックしておくとスムーズですよ。霊園によっては手桶や柄杓を貸し出しているところもあります。

掃除で使うもの

お墓をきれいにして、ご先祖様に気持ちよく過ごしてもらうためにも、お掃除は欠かせません。墓石はデリケートなので、傷つけないように柔らかい道具を使いましょう。

雑巾・タオル 墓石を優しく拭き上げるために、数枚あると便利です。
スポンジ 水を含ませて墓石の汚れを落とします。
歯ブラシ 文字が彫られている細かい部分の掃除に役立ちます。
バケツ 水を汲むために使います。折りたたみ式のものだと持ち運びに便利です。
軍手 草むしりをする際に手を保護します。
ゴミ袋 抜いた草や古いお花などを持ち帰るために必ず用意しましょう。

注意点として、硬いタワシや金属製のブラシは墓石を傷つけてしまう可能性があるため、使用は避けてくださいね。

お参りで使うもの

お参りの中心となるものです。心を込めてお供えしましょう。

数珠 仏教徒の方はお参りの際に手にかけます。ご自身の宗派のものがあれば持参しましょう。
お線香 お墓参り用に束になっているものが便利です。
ロウソク お線香に火をつけるために使います。お墓にロウソク立てがある場合に供えます。
ライター・マッチ 火をつけるために必須です。風よけが付いているタイプが便利です。

お供え物

ご先祖様への感謝の気持ちを表すものです。仏教では「五供(ごく)」と呼ばれる、香・花・灯燭・浄水・飲食をお供えするのが基本とされています。

お花(仏花) 日持ちのする菊が一般的ですが、故人が好きだったお花でも大丈夫です。ただし、トゲのあるバラや香りの強い花、毒のある花は避けるのがマナーです。
食べ物・飲み物 故人が好きだったお菓子や果物、飲み物などをお供えします。
半紙 お供え物を直接置かず、半紙の上に置くと丁寧です。

正しいお墓参りの手順

お墓参りの流れは、宗派や地域によって多少異なりますが、ここでは一般的な手順をご紹介します。この流れを覚えておけば、どのようにお参りすれば良いか迷うことはありませんよ。

ステップ1:お墓の掃除

まずはお墓に到着したら、一礼して合掌します。その後、お参りの前にお墓をきれいにしましょう。
1. 敷地内の掃除:まずはお墓の周りから。落ち葉を拾い、雑草を抜きます。古いお花が残っていたら片付けましょう。
2. 墓石の掃除:手桶にきれいな水を汲み、柄杓で墓石に水をかけます。その後、濡らした雑巾やスポンジで優しく汚れを拭き取ります。文字の彫刻部分は歯ブラシなどを使ってきれいにします。
3. 拭き上げ:最後に乾いたタオルで水気を拭き取ると、水垢が残りにくくきれいになります。

ステップ2:お供え

お墓がきれいになったら、お供え物をします。
1. 花と水:花立の水を新しく入れ替え、持参したお花を飾ります。水鉢(墓石中央のくぼみ)にも新しい水を注ぎましょう。
2. 食べ物・飲み物:半紙を敷いた上に、故人の好物だったお菓子や果物などをお供えします。

ステップ3:お線香をあげて合掌

いよいよお参りです。
1. 火をつける:ロウソクに火を灯し、その火からお線香に火をつけます。束になっているお線香は、人数分に分けてお供えします。
2. 火を消す:お線香の火は、口で吹いて消すのはマナー違反とされています。手で軽くあおいで消しましょう。
3. 合掌:お線香を香炉に立て(または寝かせ)、墓石に向かって合掌します。しゃがんで、墓石より低い位置からお参りするのが丁寧な作法です。心の中で故人への感謝や近況報告を伝えましょう。複数人いる場合は、故人と縁の深い方から順番にお参りします。

ステップ4:後片付け

お参りが終わったら、必ず後片付けをしましょう。
1. お供え物を持ち帰る:食べ物や飲み物のお供えは、必ず持ち帰ります。そのままにしておくと、カラスなどに荒らされてお墓が汚れたり、墓石のシミの原因になったりするためです。
2. 火の始末:ロウソクの火はきちんと消しましょう。お線香は燃え尽きるまでそのままで大丈夫です。
3. ゴミの持ち帰り:掃除で出たゴミや、お供え物の包み紙などは、持参したゴミ袋に入れて持ち帰ります。

知っておきたいお墓参りのマナー

お墓は、ご先祖様が眠る神聖な場所であり、他のご家族にとっても大切な場所です。お互いに気持ちよくお参りできるよう、いくつかのマナーを心に留めておきましょう。

服装のマナー

法要などの特別な場合を除き、お墓参りに決まった服装はありません。普段着で大丈夫です。ただ、ご先祖様へのご挨拶の場ですので、あまりに派手な色や露出の多い服装(タンクトップやショートパンツなど)は避けた方が無難でしょう。落ち着いた色合いの、動きやすい服装がおすすめです。また、お墓周りは砂利道や土の場所も多いので、歩きやすい靴を選びましょう。ハイヒールは避けた方が安全です。

霊園でのマナー

霊園や墓地は公共の場です。周りの方への配慮を忘れないようにしましょう。
静かにお参りする:大声で騒いだり、走り回ったりするのはやめましょう。お子様連れの場合は、静かにお参りする場所であることを教えてあげてくださいね。
他の家のお墓に立ち入らない:通路を歩き、他の方のお墓の敷地には入らないようにしましょう。荷物を置いたり、手をついたりするのもマナー違反です。
霊園のルールを守る:霊園によっては、開園時間、ペットの同伴、火気の扱いなどについてルールが定められています。事前に確認し、ルールを守りましょう。

宗教・宗派による違い

これまでご紹介してきたのは、主に仏教における一般的なお墓参りの作法です。宗教や宗派によって、少し作法が異なる場合がありますので、簡単にご紹介します。

仏教宗派ごとの違い

同じ仏教でも、宗派によってお線香のあげ方が異なることがあります。例えば、お線香を立てる本数(1本〜3本など)や、立てずに寝かせる(浄土真宗など)といった違いです。ご自身の家の宗派の作法がわからない場合は、ご親族に尋ねてみるのが一番確実です。ただ、最も大切なのは供養の気持ちですので、あまり厳格に考えすぎなくても大丈夫ですよ。

神道の場合

神道では、仏教のお墓参りとは少し異なります。お線香の代わりに「玉串(たまぐし)」と呼ばれる榊の枝をお供えし、「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼します。お供え物も、お花ではなく榊を供え、お米やお酒、お塩、お水といった「神饌(しんせん)」を用意するのが一般的です。

キリスト教の場合

キリスト教には、仏教のような定期的にお墓参りをするという習慣はあまりありません。お参りをする際は、お線香やお供え物はなく、白いカーネーションやユリなどのお花を供えます。お祈りはご先祖様に対してではなく、神様に対して行います。

まとめ

お墓参りの作法について、時期や持ち物、手順、マナーなどを詳しくご紹介しました。覚えることが多くて少し大変に感じたかもしれませんが、一番大切なのは故人やご先祖様を敬い、感謝する気持ちです。形式にとらわれすぎず、心を込めてお参りすることが何よりの供養になります。この記事を参考に、自信を持って、そして穏やかな気持ちでお墓参りに出かけてみてくださいね。きっと、ご先祖様も喜んでくださるはずです。

お墓参りの作法に関するよくある質問まとめ

Q.お墓参りはいつ行くのが良いですか?

A.お盆、お彼岸、命日などが一般的ですが、決まりはありません。ご先祖様を想う気持ちが大切なので、行ける時にいつでもお参りして大丈夫です。

Q.お墓参りに必要な持ち物は何ですか?

A.数珠、お線香、ろうそく、ライター、お花、お供え物、掃除道具(雑巾やスポンジ)、手桶とひしゃくなどです。霊園で借りられる場合もあります。

Q.お墓参りの服装に決まりはありますか?

A.法要以外では普段着で問題ありません。ただし、派手な色や露出の多い服装は避け、落ち着いた清潔感のある服装が望ましいです。動きやすく掃除のしやすい格好がおすすめです。

Q.お墓参りの正しい手順を教えてください。

A.①お墓の掃除をする ②花や水を供える ③お供え物をする ④ろうそくとお線香をあげる ⑤合掌礼拝する、という流れが一般的です。

Q.お供えした食べ物や飲み物はどうすればいいですか?

A.お参りが終わったら持ち帰るのがマナーです。そのままにしておくと、カラスなどに荒らされたり、お墓が汚れたりする原因になります。

Q.お墓掃除で気をつけることはありますか?

A.墓石はデリケートなため、硬いタワシで強くこするのは避けましょう。水を含ませた柔らかい布やスポンジで優しく汚れを落とすのが基本です。

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社名
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