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入院日額保険はいくら必要?5,000円で十分か選び方を徹底解説

2025-01-07
目次

病気やケガで入院したときの経済的な不安を和らげてくれる医療保険。特に「入院日額いくら」という保障はよく耳にしますが、本当に必要なのか、自分にはいくらが合っているのか、迷ってしまいますよね。この記事では、入院にかかるリアルな費用から公的な制度まで、入院給付金の必要性や適切な金額の決め方をわかりやすく解説します。

入院したら実際いくらかかるの?自己負担額の内訳

入院すると医療費以外にも色々なお金がかかります。まずは、どんな費用が自己負担になるのかを具体的に見ていきましょう。公的な制度を使っても、意外と出費はかさむものですよ。

公的医療保険を使っても自己負担がある

日本の公的医療保険はとても手厚く、医療費の自己負担は原則3割(年齢や所得によって1〜3割で変動)です。さらに、医療費が高額になったときには「高額療養費制度」が使えます。これは1ヶ月の医療費の自己負担額に上限を設けてくれる制度で、経済的な負担を大きく減らしてくれます。ですが、これだけではカバーしきれない費用があるんです。

医療費以外にかかる主なお金

入院中には、治療費以外にもさまざまな費用が発生します。これらは全額自己負担になることが多いので、しっかり把握しておきましょう。

費用項目 内容と目安
差額ベッド代 個室や少人数の部屋を希望した場合にかかる費用です。厚生労働省の調査によると、1日あたりの平均額は約6,600円、1人部屋になると約8,300円かかります。
食事代 入院中の食事代の一部で、1食あたり490円(2024年6月1日以降の標準的な金額)が自己負担となります。1日3食で1,470円です。
雑費 パジャマやタオル、洗面用具などの日用品、テレビカード代、お見舞いに来る家族の交通費など、こまごまとした出費です。
先進医療の技術料 公的医療保険の対象外となる先進的な治療を受けた場合の費用です。全額自己負担となり、技術によっては数百万円かかることもあります。

入院1日あたりの自己負担額は平均約2万円

生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、直近の入院時の1日あたりの自己負担費用は平均で20,700円というデータがあります。この金額には、治療費だけでなく、差額ベッド代や食事代、交通費などが含まれています。もちろん、入院日数や治療内容によって金額は大きく変わりますが、万が一の際には1日あたり1万円から2万円程度はかかる可能性があると考えておくと安心です。

入院給付金は本当に必要?入るべき人の特徴

「公的保険があるなら、民間の医療保険はいらないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、入院によって収入が減ってしまうリスクや、貯蓄だけでは不安な場合もあります。ここでは、特に入院給付金付きの保険を検討したほうがよい方の特徴を解説します。

貯蓄に不安がある方

急な入院で数十万円の出費が発生すると、家計に大きな影響が出ます。万が一のときに使える貯蓄が100万円未満など、すぐに使えるお金に余裕がない方は、保険で備えておくと安心です。保険は、少ない掛金で大きな保障を得られる「お守り」のような存在になってくれます。

自営業・フリーランスの方

会社員には、病気やケガで仕事を4日以上休んだ場合に給料のおおよそ3分の2が保障される「傷病手当金」という制度があります。しかし、国民健康保険に加入している自営業やフリーランスの方には、この制度が原則ありません。入院で仕事ができなくなると収入が途絶えてしまうため、入院中の生活費を補うという意味でも、医療保険の必要性は非常に高いと言えます。

扶養家族がいる方

一家の働き手が入院してしまうと、治療費の負担だけでなく、収入減が家族の生活に直接影響します。のこされた家族が安心して生活できるよう、ご自身が治療に専念するためにも、入院保障を手厚くしておくことをおすすめします。

入院日額、いくらに設定する?5,000円と10,000円の考え方

いざ医療保険に入ろうと思ったとき、多くの人が悩むのが「入院日額をいくらにするか」です。一般的には5,000円か10,000円で迷う方が多いようです。それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分に合った金額を見つけましょう。

入院日額5,000円がおすすめな人

日額5,000円のプランは、保険料を安く抑えられるのが最大のメリットです。入院時の最低限の費用(食事代や雑費など)をカバーできれば十分と考える方や、貯蓄もしっかりあるので不足分は自分でまかなえると考える方におすすめです。

メリット 保険料が手頃で家計への負担が少ない。
デメリット 個室(差額ベッド代)の費用や長期入院による収入減をカバーするには不足する可能性がある。

入院日額10,000円がおすすめな人

日額10,000円あれば、入院1日あたりの自己負担費用の多くをカバーできる可能性が高まります。入院中は個室でゆっくり過ごしたいと考えている方や、自営業者などで収入減をしっかりカバーしたい方には、手厚い10,000円プランが安心です。

メリット 差額ベッド代や収入減にも備えられ、安心して治療に専念できる。
デメリット 保険料が日額5,000円のプランに比べて高くなる。

自分に合った日額の決め方

結局のところ、最適な日額は人それぞれです。まずは「入院したら個室に入りたいか?」「今の貯蓄額は十分か?」「会社員か自営業か?」といった点を整理してみましょう。不安な要素が多いほど、手厚い保障を検討するのがおすすめです。無理のない保険料の範囲で、自分にとっての安心を買う、という視点で考えてみてください。

どんな保険を選ぶべき?チェックしたい3つのポイント

入院日額だけでなく、医療保険にはさまざまな種類や特約があります。ここでは、保険を選ぶ際に必ずチェックしておきたい大切なポイントを3つご紹介します。

保障期間は「終身タイプ」か「定期タイプ」か

医療保険には、保障が一生涯続く「終身タイプ」と、10年更新など期間が決まっている「定期タイプ」があります。若い頃は定期タイプのほうが保険料は安いですが、更新のたびに保険料が上がっていきます。病気のリスクが高まる高齢期に保険料の負担が重くなる可能性も。将来を見据えて、保険料が変わらない終身タイプを選ぶ方が多い傾向にあります。

入院日数の支払い限度を確認する

医療保険には、1回の入院で給付金が支払われる上限日数(例:60日、120日など)が決められています。最近は入院が短期化する傾向にありますが、病気によっては長期入院が必要になることも。ご自身の心配な病気のリスクも考えながら、支払い限度日数を選びましょう。一般的には60日型が主流です。

一時金や手術給付金の有無も重要

最近では、入院日数に関わらずまとまった一時金(例:入院したら10万円)が受け取れるタイプの保険も人気です。短期入院でもしっかり保障が受けられるメリットがあります。また、所定の手術を受けた場合に給付金が支払われる「手術給付金」の保障も重要です。入院日額と合わせて、こうした保障がセットになっているかを確認しましょう。

入院給付金と税金の関係

「保険から給付金をもらったら、税金がかかるの?」と心配される方もいるかもしれません。結論から言うと、病気やケガの治療のために受け取る入院給付金や手術給付金は非課税です。確定申告の必要もありませんのでご安心ください。

ただし、一点注意が必要です。それは医療費控除を申請する場合です。医療費控除は、1年間の医療費がたくさんかかった場合に税金が戻ってくる制度ですが、計算する際には支払った医療費の総額から、受け取った入院給付金などを差し引く必要があります。忘れないようにしましょう。

まとめ

「入院日額いくら」という保険は、万が一の入院に備えるための心強い味方です。自分に必要な保障額を見極めるには、まず公的医療保険でカバーされる範囲と、自己負担となる費用を正しく理解することが大切です。

ポイント 内 容
入院時の自己負担 1日あたり平均約2万円。治療費以外に差額ベッド代や雑費もかかります。
日額の目安 保険料を抑えたいなら5,000円収入減や個室にも備えたいなら10,000円が安心です。
保険選びのコツ 保障期間(終身か定期か)、支払い限度日数、一時金の有無をチェックしましょう。
特に必要な人 貯蓄が少ない方、自営業・フリーランスの方、扶養家族がいる方です。

この記事を参考に、ご自身のライフスタイルや貯蓄状況に合った保険を選んで、将来の不安を安心に変えていきましょう。

参考文献

国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)

国税庁 No.1122 医療費控除の対象となる医療費

国税庁 No.1126 医療費控除の対象となる入院費用の具体例

医療保険の入院日額に関するよくある質問まとめ

Q. そもそも入院日額を設定する医療保険は必要ですか?

A. 公的医療保険だけではカバーできない、差額ベッド代や食事代などの自己負担分に備えるために必要と考える方が多いです。貯蓄で十分まかなえる場合は不要なこともありますが、急な出費による家計への影響を抑えたい場合に役立ちます。

Q. 入院日額はいくらに設定するのが一般的ですか?

A. 一般的には5,000円または10,000円で設定する方が多いです。入院中の食事代や雑費をカバーするなら5,000円、個室を希望する場合や収入減少も補いたい場合は10,000円が一つの目安になります。

Q. 入院日額5,000円では足りないのでしょうか?

A. 高額療養費制度を利用すれば医療費の自己負担は抑えられますが、差額ベッド代などがかからない大部屋での入院を想定するなら、日額5,000円でも食事代や雑費をカバーできる可能性は高いです。ただし、個室利用や長期入院を想定すると不足するケースもあります。

Q. 高額療養費制度があれば、民間の医療保険は不要ではないですか?

A. 高額療養費制度は医療費の負担を軽減する強力な制度ですが、保険適用外の費用(差額ベッド代、先進医療費、食事代など)や、入院中の収入減少はカバーできません。これらの費用やリスクに備えるために、民間の医療保険が役立ちます。

Q. 入院日額以外に、医療保険で重視すべきポイントは何ですか?

A. 入院日数の短期化傾向から、入院日数にかかわらずまとまった一時金が受け取れる「入院一時金特約」の重要性が高まっています。その他、手術給付金や先進医療特約なども、ご自身の不安に合わせて検討すると良いでしょう。

Q. 若くて健康なうちから医療保険に入るメリットはありますか?

A. はい、メリットは大きいです。若く健康なうちは保険料が安く設定される傾向にあり、生涯の総払込保険料を抑えられる可能性があります。また、病気やケガをしてからでは加入が難しくなる場合があるため、選択肢が豊富なうちに検討するのがおすすめです。

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