投資を始めようとすると「投資信託」と「ETF」という言葉をよく見かけますよね。どちらも人気の資産運用方法ですが、どのような違いがあるのでしょうか。自分に合った投資を選ぶためにも、それぞれの特徴をしっかり理解することが大切です。ここでは、投資信託とETFの違いをわかりやすく解説していきます。
投資信託とETFの基本的な違い
投資信託とETFの最大の違いは、証券取引所に上場しているかどうかです。一般的な投資信託は上場しておらず、証券会社や銀行などの窓口で購入します。一方、ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では上場投資信託と呼ばれます。つまり、ETFは株式と同じように証券取引所でリアルタイムに売買できる投資信託なのです。
取引のタイミングと価格の決まり方
投資信託は、1日に1回だけ決定される基準価額で取引されます。注文を出した時点ではいくらで買えるのか確定していません。一方、ETFは取引所の営業時間内(例えば東京証券取引所なら平日の午前9時から11時30分、午後12時30分から15時30分まで)であれば、市場の価格変動を見ながらリアルタイムで取引が可能です。「〇〇円で買いたい」という指値注文ができるのもETFの特徴です。
| 価格決定タイミング | 取引方法 |
|---|---|
| 投資信託:1日1回(基準価額) | 販売会社を通じて金額や口数を指定して注文 |
| ETF:リアルタイム(市場価格) | 証券取引所で株式と同様に売買 |
コスト(手数料)の違い
投資にかかるコストも異なります。購入時の手数料は、投資信託の場合、無料(ノーロード)のものから購入金額の3.3%(税込)程度かかるものまで様々です。ETFの購入時には、株式投資と同様に数千円から数万円の取引に対して証券会社が定める数十円から数百円の売買手数料がかかります。また、保有中にかかる信託報酬は、ETFの方が販売会社を通さない分、一般的に低く設定されています。
| コストの種類 | 投資信託とETFの違い |
|---|---|
| 購入時手数料 | 投資信託は商品による(無料~3.3%程度)、ETFは証券会社の株式売買手数料に準じる |
| 信託報酬(保有中) | ETFの方が比較的低めに設定されている傾向がある |
最低投資金額の違い
投資信託は、多くの金融機関で100円という少額から積立投資を始めることができます。金額を指定して購入できるため、毎月1万円などキリの良い金額で投資が可能です。対してETFは、「1株」や「10口」といった単位で購入するため、最低投資金額は銘柄の市場価格によって変動します。数千円から数万円程度の資金が必要になることが多いです。
| 投資方法 | 最低投資金額の目安 |
|---|---|
| 投資信託 | 100円から金額指定で購入可能 |
| ETF | 市場価格×売買単位(数千円~数万円程度) |
投資信託に向いている人
投資信託は、手間をかけずにコツコツと資産形成をしたい方にぴったりです。少額から始められ、一度積立設定をしてしまえば毎月自動で投資が続けられます。また、分配金を自動的に再投資してくれる設定ができる商品も多く、複利効果を活かして効率よく資産を増やしていくことが可能です。日々の値動きを気にせず、長期的な視点で投資に取り組みたい方におすすめです。
ETFに向いている人
ETFは、株式投資のように自分でタイミングを見計らって取引したい方に向いています。リアルタイムで価格が変動するため、相場が下がったタイミングを狙って購入したり、指値注文を活用したりすることができます。また、保有期間中の信託報酬が低く抑えられていることが多いため、まとまった資金(例えば100万円以上)を一括で投資したい場合にも、長期的なコストメリットを活かしやすいです。
まとめ
投資信託とETFは、どちらも複数の株式や債券に分散投資ができる優れた金融商品です。少額から自動で積立投資をしたい場合は投資信託、リアルタイムの取引や長期保有時の低いコストを重視する場合はETFが適しています。ご自身の投資目的や運用スタイルに合わせて、無理のない範囲で資産運用を始めてみましょう。
参考文献
国税庁 No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)
投資信託とETFのよくある質問まとめ
Q.投資信託とETFの違いは何ですか?
A.最も大きな違いは上場しているかどうかです。ETFは証券取引所に上場しておりリアルタイムで取引できますが、投資信託は1日に1回決まる基準価額で取引されます。
Q.初心者にはどちらがおすすめですか?
A.手間をかけずに100円から自動積立ができる投資信託が初心者にはおすすめです。日々の値動きを気にせず長期的な資産形成が可能です。
Q.コストはどちらが安いですか?
A.保有中にかかる信託報酬は、販売会社を通さないETFの方が低く設定されている傾向があります。ただし、購入手数料は利用する証券会社や商品により異なります。
Q.ETFはいくらから買えますか?
A.ETFは市場価格と売買単位によって決まります。銘柄によりますが、おおよそ数千円から数万円程度で始められることが多いです。
Q.分配金はどうなりますか?
A.投資信託は分配金を自動で再投資する設定が選べますが、ETFの分配金は原則として現金で支払われるため、再投資するには手動で買い直す必要があります。
Q.NISAでどちらも買えますか?
A.はい、NISA口座を利用して投資信託もETFも購入可能です。ただし、金融機関によって取り扱い銘柄が異なるため、事前の確認が必要です。