税理士法人プライムパートナーズ

残価設定とカーリースの違いとは?メリット・デメリットを徹底解説

2025-09-17
目次

車をお得に手に入れたいと考えたとき、残価設定(残クレ)とカーリースという選択肢で迷われる方は多いのではないでしょうか。どちらも月々の負担を軽くして新車に乗れる魅力的な方法ですが、中身の仕組みや含まれる費用には大きな違いがあります。この記事では、それぞれの特徴やメリット、デメリットを分かりやすく比較しながら、あなたにぴったりの選び方をご案内いたします。

残価設定(残クレ)とカーリースの基本的な仕組み

まずは、残価設定とカーリースがどのような仕組みになっているのか、基本から確認していきましょう。どちらも「残価」という言葉が登場しますが、利用の仕方に違いがあります。

残価設定(残クレ)とは?

残価設定とは、数年後にその車を下取りに出した際の価値(残価)をあらかじめ設定し、車両価格からその残価を差し引いた金額を分割して支払うローンのことです。例えば、200万円の新車を購入し、3年後の残価が100万円と設定された場合、残りの100万円を3年間で分割返済します。最終回には、車を返却するか、残価を一括または再分割で支払って買い取るかを選ぶことができます。

カーリースとは?

カーリースは、リース会社があなたに代わって希望する車を購入し、あらかじめ設定した期間、毎月定額の使用料を支払って車を借りるサービスです。こちらも車両価格から契約満了時の残価を差し引いて月額料金を計算します。車を購入するのではなく「借りる」仕組みであるため、税金や各種費用がコミコミになっているのが大きな特徴です。

2つの仕組みの共通点

残クレとカーリースの最大の共通点は、将来の車の価値である残価をあらかじめ差し引いて計算するという点です。これにより、車両価格の全額を支払う通常のローン購入と比べて、毎月の支払額を安く抑えることができます。また、あらかじめ決められた走行距離の制限が設けられている点も同じです。

残価設定とカーリースの大きな違い

一見似ているように感じる2つの方法ですが、月々のお支払いに含まれるものや、契約の性質には明確な違いがあります。

月額料金に含まれる費用の違い

もっとも分かりやすい違いは、月々の支払い料金にどこまでの費用が含まれているかです。残クレの場合は、あくまで「車を買うためのローン」であるため、自動車税や車検代、自賠責保険料などはその都度ご自身で支払う必要があります。一方カーリースは、リース料金の中に税金や保険料が含まれており、プランによってはメンテナンス費用まで定額にすることが可能です。

金利(利息)の有無と初期費用

残クレはお金を借りるローン契約であるため、金利(利息)が発生します。しかも、据え置いた残価も含めた元金全体に対して利息がかかるため、総支払額が膨らみやすくなります。また、購入時には車両価格の10〜20%(200万円の車なら20〜40万円程度)の初期費用が必要です。対してカーリースは「車の使用料」を支払うため金利という概念がなく、頭金などの初期費用0円で乗り始めることができます。

残価設定(残クレ)のメリットとデメリット

ここからは、残クレを選ぶことで得られる良い点と、気をつけたい注意点を詳しく見ていきましょう。

残クレを選ぶメリット

残クレの最大のメリットは、通常のフルローンに比べて月々の返済額を安く抑えられる点です。また、3年や5年といった短いスパンで新しい車に乗り換えやすいため、常に最新の安全装備が搭載された新車を楽しみたい方には魅力的です。あらかじめ下取り価格が保証されているため、中古車市場の価格変動に左右されない安心感もあります。

残クレを利用する際のデメリット

デメリットとしては、据え置いた残価部分にも利息がかかるため、最終的な利息負担が大きくなる傾向があることです。また、各種税金や車検費用はご自身で別途用意する必要があるため、まとまった出費が定期的に発生します。カスタマイズは原則禁止されており、車に傷をつけてしまった場合は最終回に高額な追加費用を請求されるリスクもあります。

カーリースのメリットとデメリット

続いて、近年人気を集めているカーリースのメリットとデメリットについて解説いたします。

カーリースを選ぶメリット

カーリースの一番の魅力は、初期費用が不要で月々の支払いがずっと定額であることです。税金や車検代が含まれているため、家計の管理が非常に楽になります。また、7年や9年といった長期契約も可能なため、さらに月々の負担を軽くすることができます。メンテナンスプランを追加すれば、突発的な修理費用の心配もなくなります。

カーリースを利用する際のデメリット

カーリースは月額料金に各種税金や車検費用が含まれている分、残クレの月々の支払い額と比較すると少し高く見えることがあります。また、原則として途中解約ができず、どうしても解約する場合には高額な違約金が発生してしまいます。さらに、残クレと同様に走行距離制限があり、超過すると追加料金が発生する点にも注意が必要です。

どちらを選ぶべき?あなたに合ったお得な選び方

それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身のライフスタイルにはどちらが適しているかを見極めることが大切です。

残クレが向いている方の特徴

残クレは、短期間(3〜5年程度)で定期的に新しい車に乗り換えたい方に向いています。車検費用や税金をご自身で管理する手間が苦にならず、とにかくローンの月々の返済額だけを最小限に抑えたいという方におすすめです。同じメーカーの車を乗り継ぐ予定がある方にも適しています。

カーリースが向いている方の特徴

カーリースは、まとまった初期費用を用意せずに、今すぐ新車に乗り始めたい方におすすめです。車検や税金など、車に関する急な出費をなくして家計を安定させたい方にぴったりです。また、メーカーの縛りなく自由に車を選びたい方や、長期的に安心して同じ車に乗りたい方にも向いています。

まとめ

残価設定とカーリースは、どちらも残価を差し引くことで月々の負担を減らせる便利な方法ですが、含まれる費用や契約の性質に大きな違いがあります。ご自身の家計の状況や、どれくらいの期間その車に乗りたいかをしっかりと考えたうえで、一番お得で安心できる方法を選んでみてくださいね。下記の表も参考にしていただき、素敵なカーライフを始めましょう。

項 目 残価設定とカーリースの違い
契約の性質 【残クレ】ローン契約(金利あり)
【リース】賃貸借契約(金利なし)
初期費用 【残クレ】車両価格の10〜20%が必要
【リース】頭金なし(0円)
料金に含まれるもの 【残クレ】車両代金のみ
【リース】車両代金、各種税金、自賠責保険料
車検や各種税金の支払い 【残クレ】その都度自分で支払う
【リース】月額料金にコミコミ

参考文献

国税庁:No.5410 減価償却資産の償却限度額の計算方法

国税庁:No.5702 リース取引についての取扱いの概要

残価設定とカーリースのよくある質問まとめ

Q.残価設定とカーリースの決定的な違いは何ですか?

A.残価設定は車の購入資金を借りるローン契約で利息がかかりますが、カーリースは車を借りる利用契約のため金利という概念がありません。

Q.カーリースの月額料金には何が含まれますか?

A.車両代金のほか、自動車税や重量税、自賠責保険料などの維持費が含まれます。プランによっては車検やメンテナンス費用も含めることが可能です。

Q.残クレの頭金はいくらくらい必要ですか?

A.一般的に、新車価格の10〜20%程度の初期費用が必要と言われています。200万円の車なら20万円〜40万円程度が目安となります。

Q.走行距離の制限はどちらにもありますか?

A.はい、どちらも数年後の車の価値(残価)を保つ必要があるため、原則として月間1,000kmなどの走行距離制限が設けられています。

Q.契約期間終了後に車を買い取ることはできますか?

A.残クレは据え置いた残価を支払うことで買い取りが可能です。カーリースは原則返却ですが、もらえるプランを選べば買い取りなしで車が手に入ります。

Q.車検の時はどうすればいいですか?

A.残クレの場合はご自身で車検費用を用意して受ける必要があります。カーリースは車検費用が定額に含まれるプランなら、まとまった出費なしで受けられます。

事務所概要
社名
税理士法人プライムパートナーズ
住所
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2−33
IsaI AkasakA 17階
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。

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