税理士法人プライムパートナーズ

負担すべき社会保険料、後期高齢者医療保険料、国民保険料はどうやって決まる?

2025-11-03
目次

毎月のお給料やご自身の口座から引き落とされる各種保険料。具体的にいくら支払っているのか、どうやって金額が決まっているのか疑問に思ったことはありませんか。ここでは、負担すべき社会保険料、後期高齢者医療保険料、国民保険料はどうやって決まる?という疑問に、わかりやすくお答えしていきます。計算の仕組みや具体的な金額の目安を知って、家計の管理に役立ててみてくださいね。

社会保険料の仕組みと決まり方

会社員の方が給与から負担する保険料について解説します。

健康保険料の決まり方

会社員の方が加入する健康保険料は、毎月の給与額をもとにした標準報酬月額に、加入している健康保険ごとの保険料率を掛けて計算されます。例えば、都道府県ごとに設定される保険料率は9.98パーセント前後となっており、この金額を会社とご自身で半分ずつ負担する仕組みです。

厚生年金保険料の計算方法

厚生年金保険料も健康保険と同様に、標準報酬月額に保険料率を掛けて求めます。現在の厚生年金保険料率は18.3パーセントで固定されており、こちらも会社と従業員で半分ずつ負担します。したがって、実際の給与からは9.15パーセント分が天引きされることになります。

介護保険料が加わるタイミング

40歳になると介護保険への加入が義務付けられ、健康保険料に上乗せして介護保険料を負担することになります。介護保険料率は全国一律で1.60パーセント前後となっており、こちらも労使折半となるため、40歳から64歳までの方は給与から0.80パーセント分が追加で引かれます。

国民健康保険料はどうやって決まる?

自営業やフリーランスの方が加入する国民健康保険料の仕組みです。

医療分・支援金分・介護分の仕組み

自営業やフリーランスの方が加入する国民健康保険料は、3つの項目から成り立っています。1つ目は加入者全員の医療費にあてる医療分、2つ目は後期高齢者医療制度を支えるための後期高齢者支援金分、そして3つ目が40歳から64歳の方にかかる介護分です。これらを合計した金額が年間の保険料となります。

均等割額と所得割額の計算

国民健康保険料は、加入者全員にかかる定額の均等割額と、前年の所得に応じて決まる所得割額を組み合わせて計算されます。所得割額の計算ベースとなる算定基礎額は、前年の総所得金額等から基礎控除額である43万円(合計所得金額が2,400万円以下の場合)を差し引いた金額を用います。

項目の種類 計算の仕組み
均等割額 加入者1人あたりにかかる定額の保険料(例:47,300円など)
所得割額 前年の所得(基礎控除43万円を引いた額)に保険料率を掛けた保険料

国民健康保険料の最高限度額

保険料には、いくら所得が高くてもこれ以上は上がらないという最高限度額が設けられています。令和6年度や7年度の目安として、医療分が66万円、後期高齢者支援金分が26万円、介護分が17万円となっており、すべて合計すると1世帯あたりの年間最高限度額は109万円に設定されています。

後期高齢者医療保険料はどうやって決まる?

75歳以上の方が対象となる後期高齢者医療制度について解説します。

後期高齢者医療制度への移行と対象者

75歳の誕生日を迎えると、それまで加入していた健康保険や国民健康保険から外れ、自動的に後期高齢者医療制度へ移行します。また、65歳から74歳の方で特定の障がいがあると認定された方も対象となります。この制度に移行した後は、世帯単位ではなくお一人ずつ個別に保険料を納めることになります。

均等割額と所得割額の仕組み

後期高齢者医療保険料も、全員が平等に負担する均等割額と、所得に応じて負担する所得割額の合計で決まります。お住まいの都道府県の広域連合ごとに金額が設定されており、原則として2年ごとに見直されます。年間の均等割額は47,000円前後、所得割率は9.6パーセント前後に設定されることが多いです。

保険料の軽減措置について

所得が少ない方や、年金収入のみの方には、保険料の負担が重くなりすぎないよう軽減措置が用意されています。世帯の所得状況に応じて、均等割額が7割、5割、2割のいずれかの割合で減額されます。例えば、単身世帯で基礎控除後の所得金額がゼロの場合などは、均等割額が7割軽減される仕組みになっています。

保険料の負担を軽くするためのポイント

知っておくと役立つ保険料を適正に抑える方法をご紹介します。

社会保険料控除の活用

ご自身やご家族の負担すべき社会保険料、後期高齢者医療保険料、国民保険料を支払った場合、その全額を社会保険料控除として所得から差し引くことができます。支払った金額を確定申告や年末調整で正しく申告することで、所得税や住民税の負担を軽減することができます。

正しい申告と期限の確認

国民健康保険料の算定は前年の所得を基準にするため、収入がない場合でも市区町村へ所得の申告をしておくことが大切です。未申告のままだと、正しい減額判定が受けられないことがあります。また、各種保険料の金額変更には2年間の期間制限があり、期限を過ぎると減額や還付ができなくなるため注意しましょう。

まとめ

負担すべき社会保険料、後期高齢者医療保険料、国民保険料がどうやって決まるのかについてお話ししました。会社員の場合は給与の標準報酬月額から、自営業等の場合は前年の所得金額から基礎控除額43万円を引いた額を元に、75歳以上の方は都道府県ごとの基準から計算されます。控除の仕組みや最高限度額109万円などを理解して、日々の家計管理に役立ててくださいね。

参考文献

国税庁 No.1130 社会保険料控除

社会保険料や国民健康保険料のよくある質問まとめ

Q.負担すべき社会保険料はどうやって決まりますか?

A.会社員の場合、毎月の給与額をもとにした標準報酬月額に、健康保険や厚生年金などの定められた保険料率を掛けて計算されます。

Q.国民健康保険料の計算方法はどうなっていますか?

A.加入者全員にかかる定額の均等割額と、前年の所得から基礎控除額である43万円を引いた額に保険料率を掛ける所得割額を足して計算されます。

Q.国民健康保険料には上限はありますか?

A.はい、最高限度額が設けられています。医療分が66万円、後期高齢者支援金分が26万円、介護分が17万円で、合計すると年間109万円が上限となります。

Q.介護保険料はいつから支払うのですか?

A.40歳の誕生日を迎えた月から、介護保険の第2号被保険者となり、健康保険料や国民健康保険料に介護分が上乗せされて請求されます。

Q.後期高齢者医療保険料はどのように決まりますか?

A.75歳以上の方が対象で、全員一律の均等割額と、前年の所得に応じた所得割額の合計で計算されます。金額は都道府県ごとに異なります。

Q.支払った各種保険料で税金は安くなりますか?

A.はい、1年間に支払った社会保険料、国民健康保険料、後期高齢者医療保険料の全額を社会保険料控除として申告でき、所得税や住民税を軽減できます。

事務所概要
社名
税理士法人プライムパートナーズ
住所
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2−33
IsaI AkasakA 17階
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。

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