03-6773-5295 受付 全日 9:00〜19:00 無料相談会 土日開催・ビデオ電話可

固定資産税が安くなる?小規模住宅用地と一般住宅用地の違いを解説

目次
  1. 小規模住宅用地と一般住宅用地の基本的な違い
  2. 面積による区分の違い
  3. なぜ区分けされているの?
  4. 固定資産税の軽減率の違いを徹底比較
  5. 固定資産税の特例措置
  6. 具体的な計算例で見てみよう
  7. 都市計画税も軽減される!
  8. 都市計画税の特例措置
  9. 知っておきたい注意点
  10. 更地は特例の対象外
  11. アパートやマンションの場合
  12. 【補足】相続税の「小規模宅地等の特例」との違い
  13. 目的と適用される税金が違う
  14. まとめ
  15. 参考文献
  16. 住宅用地の特例に関するよくある質問まとめ

マイホームを持つと毎年かかってくる固定資産税。その納税通知書を見て「小規模住宅用地」という言葉を目にしたことはありませんか?実はこの制度を理解すると、固定資産税がなぜ安くなっているのかがよくわかります。今回は、よく似た「一般住宅用地」との違いや、どれくらい税金がお得になるのかを、初心者の方にもわかりやすく解説していきますね。

小規模住宅用地と一般住宅用地の基本的な違い

まず、この2つの用地の違いを簡単に押さえておきましょう。どちらも住宅が建っている土地「住宅用地」の一部なのですが、面積によって区別されています。そして、この区別が固定資産税の額に大きく影響してくるんです。

面積による区分の違い

住宅用地のうち、住宅1戸あたり200平方メートル(約60坪)までの部分を「小規模住宅用地」と呼びます。そして、200平方メートルを超える部分を「一般住宅用地」と言います。例えば、300平方メートルの土地に一戸建てが建っている場合、200平方メートル分は小規模住宅用地、残りの100平方メートル分は一般住宅用地として扱われるんですよ。

項目 説明
小規模住宅用地 住宅用地のうち、200平方メートル以下の部分
一般住宅用地 住宅用地のうち、200平方メートルを超える部分

なぜ区分けされているの?

なぜわざわざ面積で分けるのかというと、税金の負担を軽くするための「特例措置」の割引率が違うからです。特に、生活に最低限必要と考えられる広さの土地については、税金の負担をより大きく軽減しようという目的があるんですね。この特例のおかげで、私たちの固定資産税はかなり抑えられているのです。

固定資産税の軽減率の違いを徹底比較

ここが一番大切なポイントです。小規模住宅用地と一般住宅用地では、固定資産税を計算する元となる「課税標準額」の軽減率が大きく異なります。具体的にどれくらい違うのか、比べて見ていきましょう。

固定資産税の特例措置

住宅用地には、課税標準額を減額する特例があります。この特例率が、小規模住宅用地と一般住宅用地で以下のように異なります。

用地の種類 課税標準額の軽減率
小規模住宅用地 固定資産税評価額の6分の1
一般住宅用地 固定資産税評価額の3分の1

見ていただくとわかるように、小規模住宅用地の方が断然お得ですよね。土地の評価額が6分の1になるので、税額も大きく下がることになります。

具体的な計算例で見てみよう

では、実際にどれくらい税額が変わるのか、例を挙げて計算してみましょう。

【前提条件】
・土地の面積:300平方メートル
・土地の固定資産税評価額:1,800万円
・固定資産税の税率:1.4%

この場合、土地の1平方メートルあたりの評価額は、1,800万円 ÷ 300平方メートル = 6万円です。

▼小規模住宅用地部分(200平方メートル)
評価額:6万円 × 200平方メートル = 1,200万円
課税標準額:1,200万円 × 1/6 = 200万円
固定資産税額:200万円 × 1.4% = 28,000円

▼一般住宅用地部分(100平方メートル)
評価額:6万円 × 100平方メートル = 600万円
課税標準額:600万円 × 1/3 = 200万円
固定資産税額:200万円 × 1.4% = 28,000円

▼合計の固定資産税額
28,000円 + 28,000円 = 56,000円

もしこの特例がなければ、1,800万円 × 1.4% = 252,000円もの税金がかかります。特例があることで、税負担が4分の1以下になっているのがわかりますね。

都市計画税も軽減される!

お住まいの地域が市街化区域内にある場合、固定資産税とあわせて「都市計画税」も課税されます。この都市計画税についても、住宅用地の特例が適用され、税負担が軽くなるんですよ。

都市計画税の特例措置

都市計画税の場合も、小規模住宅用地と一般住宅用地で軽減率が異なります。税率は上限0.3%で市町村によって定められています。

用地の種類 課税標準額の軽減率
小規模住宅用地 固定資産税評価額の3分の1
一般住宅用地 固定資産税評価額の3分の2

こちらも小規模住宅用地の方が優遇されていますね。固定資産税ほどではありませんが、それでも税負担を軽くする大きな助けになります。

知っておきたい注意点

とてもありがたい住宅用地の特例ですが、いくつか知っておきたい注意点があります。適用を正しく受けるために、しっかり確認しておきましょう。

更地は特例の対象外

最も重要な注意点は、この特例はあくまで「住宅が建っている土地」が対象だということです。住宅を取り壊して更地にしてしまうと、翌年からはこの特例が適用されなくなり、固定資産税が3倍から4倍、場合によってはそれ以上に上がってしまう可能性があります。使っていない空き家を解体する際には、税金への影響も考慮することがとても大切です。

アパートやマンションの場合

アパートやマンションなどの共同住宅が建っている土地の場合は、「戸数 × 200平方メートル」までが小規模住宅用地となります。例えば10戸のアパートなら、10戸 × 200平方メートル = 2,000平方メートル(約600坪)までが小規模住宅用地の対象です。そのため、ほとんどのマンションの敷地は、その全体が小規模住宅用地として扱われることが多いんですよ。

【補足】相続税の「小規模宅地等の特例」との違い

ここで少し補足ですが、相続税にも「小規模宅地等の特例」という、とてもよく似た名前の制度があります。これは、亡くなった方の自宅や事業用の土地を相続した際に、土地の評価額を最大80%も減額できるという、非常に強力な節税制度です。

目的と適用される税金が違う

今回解説している固定資産税の「住宅用地の特例」は、毎年かかる税金を軽減するためのものです。一方、相続税の「小規模宅地等の特例」は、相続が発生した時に一度だけ適用される、相続税を軽減するための制度です。名前は似ていますが、適用される税金の種類や目的、詳しい要件が全く異なるので、混同しないように注意しましょう。

制度名 適用される税金
住宅用地の特例 固定資産税・都市計画税(毎年)
小規模宅地等の特例 相続税(相続時1回のみ)

まとめ

今回は、小規模住宅用地と一般住宅用地の違いについて解説しました。最後にポイントを振り返ってみましょう。

・住宅用地は200平方メートルを境に「小規模住宅用地」と「一般住宅用地」に分かれる
・小規模住宅用地は、固定資産税の課税標準額が評価額の6分の1に、一般住宅用地は3分の1に軽減される
・都市計画税もそれぞれ3分の1、3分の2に軽減される
・住宅が建っていない更地には適用されないので注意が必要
・相続税の「小規模宅地等の特例」とは別の制度である

この制度があるおかげで、マイホームの維持費である固定資産税が大きく抑えられています。お手元に納税通知書があれば、ご自身の土地がどのように評価されているか、一度確認してみるのも良いかもしれませんね。

この記事を読んだ方へ

Prime Souzoku Club 生前対策は、プライム相続クラブで早めに 相続税の試算や対策の相談を、継続して受けられる会員サービスです。 相続クラブを見る Free Consultation 土日無料相談会を開催しています 公認会計士・税理士がご家族の状況を整理します。オンラインでのご相談も可能です。 相談会について見る

参考文献

総務省|地方税制度|固定資産税

※固定資産税は地方税のため、詳細な内容はお住まいの市区町村のホームページ等でご確認ください。

住宅用地の特例に関するよくある質問まとめ

Q.小規模住宅用地と一般住宅用地の基本的な違いは何ですか?

A.住宅用地のうち、住宅1戸あたり200㎡以下の部分を「小規模住宅用地」、200㎡を超える部分を「一般住宅用地」と区分します。主な違いは面積です。

Q.固定資産税はどれくらい安くなりますか?

A.小規模住宅用地は、課税標準額が価格の6分の1に軽減されます。一般住宅用地は、課税標準額が価格の3分の1に軽減されます。

Q.300㎡の土地に家が建っている場合、どう計算されますか?

A.200㎡までが小規模住宅用地として6分の1に、残りの100㎡が一般住宅用地として3分の1に、それぞれ課税標準額が軽減されます。

Q.マンションなどの集合住宅の場合はどうなりますか?

A.マンションの場合、敷地全体の面積を戸数で割った面積で判断されます。例えば、敷地面積2,000㎡で20戸のマンションなら、1戸あたり100㎡となり、敷地全体が小規模住宅用地の対象となります。

Q.家を解体して更地にしたら、住宅用地の特例は適用されますか?

A.いいえ、適用されません。住宅用地の特例は、その土地に住宅が建っていることが条件です。更地にすると特例の対象外となり、固定資産税が大幅に上がることがあります。

Q.住宅用地かどうかは、いつの時点で判断されるのですか?

A.毎年1月1日(賦課期日)時点の土地の利用状況で判断されます。年の途中で家を建てたり壊したりした場合、翌年度の固定資産税から評価が変わります。

Office

税理士法人プライムパートナーズ

相続税申告・生前対策に特化した税理士法人です。大手監査法人出身の公認会計士・税理士が、東京・赤坂から全国のご相談をお受けしています。

  • オフィスが入居する IsaI AkasakA の外観
  • 税理士法人プライムパートナーズの相談スペース
  • 代表 税理士 島本 雅史
事務所名
税理士法人プライムパートナーズ
所在地
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2-33
IsaI AkasakA 17階
電話番号
03-6773-5295(受付 全日 9:00〜19:00)
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。