税理士法人プライムパートナーズ

子宮頸がんワクチンって必要?原因やなりやすい年齢、予防法を優しく解説

2024-12-20
目次

「子宮頸がん」って聞いたことはあるけれど、自分には関係ないかな?なんて思っていませんか。実は、子宮頸がんは若い世代の女性に増えているがんなんです。でも、大丈夫。子宮頸がんは、原因がはっきりしていて、ワクチンで予防できる数少ないがんの一つです。この記事では、子宮頸がんのこと、ワクチンのこと、そして何歳から気をつけたらいいのか、大切なポイントを分かりやすくお伝えしますね。

子宮頸がんってどんな病気?

子宮頸がんは、子宮の入り口部分である「子宮頸部」にできるがんです。初期段階ではほとんど自覚症状がないのが特徴で、気づかないうちに進行してしまうこともあります。でも、原因がほぼ解明されているので、きちんと対策すれば予防できる可能性が高いがんなんですよ。

主な原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)

子宮頸がんの原因の95%以上は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染だと言われています。HPVはとてもありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性なら、生涯で50%以上が一度は感染すると言われています。感染しても、ほとんどの場合は体の免疫力で自然にウイルスが排除されますが、ごく一部の人がウイルスを排除できずに感染が長く続くと、数年から十数年かけてがんになることがあるんです。

子宮頸がんになりやすい年齢は?

子宮頸がんは、20代から30代の若い女性で急増しているのが大きな特徴です。他のがんと比べて、発症する年齢がとても若い傾向にあります。ちょうど妊娠や出産を考える時期と重なるため、女性のライフプランに大きな影響を与える可能性のある病気です。年間で約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人の方が亡くなっています。

初期症状はほとんどない?

子宮頸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。がんが進行すると、不正出血(月経以外の出血)や性交渉のときの出血、おりものの変化などが現れることがあります。しかし、これらの症状が出たときには、がんがかなり進行しているケースも少なくありません。だからこそ、症状が出る前に「検診」で早期発見することがとても大切になります。

子宮頸がんを予防するHPVワクチン

子宮頸がんは、原因となるHPVの感染を防ぐことで予防が期待できます。その最も効果的な方法がHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の接種です。ワクチンを接種することで、子宮頸がんの原因となる主要なタイプのHPV感染を防ぎ、将来のがんのリスクを大幅に減らすことができます。

どんな種類のワクチンがあるの?

現在、日本で公費(無料)で接種できるHPVワクチンは3種類あります。どのワクチンを接種するかは、医療機関で相談して決めることができます。

ワクチンの種類 予防できるHPVの型
2価ワクチン(サーバリックス) 子宮頸がんの原因の約50~70%を占めるHPV16型、18型を防ぎます。
4価ワクチン(ガーダシル) HPV16型、18型に加え、良性のいぼ(尖圭コンジローマ)の原因となる6型、11型も防ぎます。
9価ワクチン(シルガード9) HPV16型、18型を含む7種類の高リスクHPVと2種類の低リスクHPVを防ぎ、子宮頸がんの原因の約80~90%を防ぎます。

いつ、何回接種するの?

HPVワクチンの接種は、合計で2回または3回行います。接種するワクチンの種類や、1回目の接種を受ける年齢によって回数が変わります。

標準的な接種スケジュールは以下の通りです。基本的には、同じ種類のワクチンで接種を完了させます。

ワクチンの種類 接種スケジュール
2価・4価ワクチン 合計3回接種します。2回目は1回目の1〜2か月後、3回目は1回目の6か月後に接種します。
9価ワクチン ・1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合:合計2回(2回目は1回目の6か月後)
・1回目の接種を15歳になってから受ける場合:合計3回(2回目は1回目の2か月後、3回目は1回目の6か月後)

スケジュール通りに接種できない場合でも、調整が可能ですので、必ず医師に相談してくださいね。

ワクチン接種の対象年齢と費用

HPVワクチンは、予防接種法に基づき、決められた期間内であれば公費(無料)で接種できる「定期接種」の対象となっています。対象年齢を逃してしまった方にも、無料で接種できる機会が設けられています。

定期接種の対象となるのは?

HPVワクチンの定期接種の対象者は、小学校6年生から高校1年生相当の年齢の女子です。具体的には、12歳になる年度の初日から16歳になる年度の末日までの期間となります。この期間内であれば、原則無料で接種を受けることができます。

接種機会を逃した人への「キャッチアップ接種」

過去にHPVワクチンの積極的な勧奨が控えられていた時期がありました。その影響で接種機会を逃してしまった方のために、無料で接種できる「キャッチアップ接種」という制度があります。

  • 対象者: 平成9年度(1997年4月2日)〜平成20年度(2009年4月1日)生まれの女性
  • 期間: 2022年4月〜2025年3月31日まで

ただし、経過措置として、この期間中に1回でも接種を受けた方は、2026年3月31日まで残りの回数を公費で完了させることができます。対象の方は、ぜひこの機会を逃さないようにしてくださいね。

対象年齢を過ぎたら接種できないの?

定期接種やキャッチアップ接種の対象年齢を過ぎていても、自費でHPVワクチンを接種することは可能です。性交渉の経験があっても、ワクチンで予防できるすべての型のHPVに感染している可能性は低いため、接種するメリットはあります。海外では45歳までの接種で有効性が示されている報告もあります。費用は医療機関によって異なりますが、3回接種で合計約5万円から10万円程度が目安です。接種を希望する場合は、婦人科などで医師に相談してみましょう。

ワクチン接種の副反応は?

どんなワクチンにも、効果がある一方で副反応が起こる可能性があります。HPVワクチンも例外ではありません。接種を考える上で、副反応についても正しく知っておくことが大切です。

主な副反応

接種後に見られる主な副反応は、接種した場所の痛みや腫れ、赤みです。これらは、体の中でウイルスと戦うための免疫反応が起きている証拠で、多くは数日で自然に治ります。その他、発熱や頭痛、倦怠感などが起こることもあります。

重い症状について

ごくまれに、重いアレルギー症状(アナフィラキシー)や、神経系の症状が報告されています。しかし、その後の詳しい調査で、ワクチン接種との明確な因果関係は証明されていません。もし接種後に気になる症状が続く場合は、一人で悩まずに、まずは接種した医療機関やかかりつけの医師に相談してください。各都道府県には専門の相談窓口や協力医療機関も設置されています。

ワクチンと検診でダブルの予防を!

HPVワクチンは子宮頸がんの予防に非常に効果的ですが、ワクチンだけですべての子宮頸がんを防げるわけではありません。ワクチンで予防できるのは、原因となるHPVのうちの一部だからです。だからこそ、ワクチン接種後も定期的な「子宮頸がん検診」を受けることが、未来の自分を守るためにとても重要になります。

子宮頸がん検診って何をするの?

子宮頸がん検診は、市区町村が実施している公的な検診で、20歳になったら2年に1回受けることが推奨されています。検査はとても簡単で、子宮の入り口を専用のブラシなどで優しくこすって細胞を採るだけ。痛みはほとんどなく、数分で終わります。この検査で、がんになる前の「前がん病変」の段階で異常を見つけることができます。

なぜ検診も必要なの?

ワクチンと検診は、それぞれ役割が違います。ワクチンは「がんの原因となるウイルスの感染を防ぐ」一次予防、検診は「がんになる前の異常を早期発見・早期治療する」二次予防です。このワクチン(一次予防)と検診(二次予防)を組み合わせることで、子宮頸がんをほぼ100%予防できると言われています。自分の体を守るために、両方きちんと受けるようにしましょう。

まとめ

子宮頸がんは若い女性にとって身近な病気ですが、原因がHPVというウイルスであることが分かっており、ワクチンで予防できるがんです。

  • 子宮頸がんは、20代〜30代の若い世代に多く、初期症状はほとんどありません。
  • HPVワクチンは、原因となるウイルスの感染を防ぐ効果的な予防法です。小学6年生〜高校1年生相当の女子は無料で接種できます。
  • 接種機会を逃した平成9年度〜平成20年度生まれの方も、キャッチアップ接種で無料で受けられます。
  • ワクチンを接種しても、20歳になったら2年に1回の子宮頸がん検診を必ず受けましょう。

ワクチンと検診について正しく知り、行動することが、あなたの未来を守ることに繋がります。もし不安や疑問があれば、保護者の方や医療機関に相談してみてくださいね。

参考文献

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~|厚生労働省ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種について|厚生労働省

子宮頸がんに関するよくある質問まとめ

Q.子宮頸がんの主な原因は何ですか?

A.主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの持続的な感染です。HPVは性交渉によって感染することが多く、特別な人だけが感染するわけではありません。

Q.子宮頸がんを予防するワクチン(HPVワクチン)にはどんな種類がありますか?

A.日本で公費接種できるワクチンには2価、4価、9価の3種類があります。価数が大きいほど予防できるHPVの型が多く、現在、定期接種では主に9価ワクチンが使用されています。

Q.子宮頸がんは何歳頃からなりやすいですか?

A.20代後半から増え始め、30代から40代で発症のピークを迎えます。若い世代でもかかる可能性があるがんで、早期の予防と検診が重要です。

Q.HPVワクチンの接種は何歳から受けられますか?

A.小学校6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象です。初めての性交渉を経験する前に接種することが最も効果的とされています。

Q.子宮頸がんの初期症状はありますか?

A.初期の段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。進行すると不正出血やおりものの異常などの症状が出ることがあります。

Q.ワクチンを接種すれば、子宮頸がん検診は受けなくてもいいですか?

A.いいえ、ワクチンですべての型のHPV感染を防げるわけではないため、ワクチン接種後も20歳になったら2年に1度の子宮頸がん検診を定期的に受けることが推奨されています。

事務所概要
社名
税理士法人プライムパートナーズ
住所
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2−33
IsaI AkasakA 17階
電話番号
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。