医療保険に入ろうと思ったとき、「掛け捨てはもったいないかな?」「積み立ての方がお得?」と悩みますよね。それぞれの特徴を理解しないまま選んでしまうと、後で後悔することも少なくありません。この記事では、掛け捨て型と積み立て型の医療保険の違いを分かりやすく解説し、あなたにピッタリの保険を見つけるお手伝いをします。
掛け捨て型と積み立て型の基本的な違いって?
まずは、2つのタイプの医療保険がどう違うのか、基本的なところから見ていきましょう。一言で言うと、保険期間が終わったときや解約したときに、払った保険料が戻ってくるかどうかが大きな違いです。それぞれの特徴をしっかり押さえて、自分に合うのはどちらか考えてみてくださいね。
掛け捨て型医療保険とは?
掛け捨て型は、その名の通り、支払った保険料が戻ってこないタイプの保険です。貯蓄性はありませんが、その分、病気やケガといった「万が一」の保障に特化しているのが特徴です。月々の保険料を安く抑えたい方や、保障と貯蓄は別々で考えたいという方に選ばれています。
積み立て型医療保険とは?
積み立て型は、万が一の保障機能に加えて貯蓄機能も備わっています。保険期間の満了時に「満期保険金」が受け取れたり、一定期間ごとに「お祝い金(健康還付金)」がもらえたり、解約時に「解約返戻金」が戻ってくるタイプがあります。保障と貯蓄を一つの契約でまとめて準備したい方に向いています。
一目でわかる!掛け捨て型と積み立て型の比較表
ここで、2つのタイプの特徴を表で比べてみましょう。どちらがご自身の考え方に近いか、チェックしてみてください。
| 項目 | 掛け捨て型 |
| 毎月の保険料 | 安い傾向(例:月々1,500円~) |
| 貯蓄性 | なし(またはごく僅か) |
| 解約返戻金・満期金 | なし(またはごく僅か) |
| 保険の見直し | しやすい |
| 項目 | 積み立て型 |
| 毎月の保険料 | 高い傾向(例:月々8,000円~) |
| 貯蓄性 | あり |
| 解約返戻金・満期金 | あり |
| 保険の見直し | しにくい(早期解約で元本割れの可能性) |
掛け捨て型医療保険のメリット・デメリット
では、具体的に掛け捨て型の良い点と、知っておきたい注意点は何でしょうか?メリットとデメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①:保険料が手頃で家計に優しい
最大のメリットは、保険料が安いことです。例えば30歳男性で入院日額5,000円の保障を準備する場合、月々1,500円~2,500円程度から加入できる商品が多くあります。毎月の固定費を抑えながら、万が一の入院や手術にしっかりと備えられるのは大きな魅力ですね。
メリット②:ライフステージの変化に合わせて見直しやすい
掛け捨て型は貯蓄部分がないため、解約時に戻ってくるお金(解約返戻金)を気にする必要がありません。そのため、結婚や出産、転職などで必要な保障内容が変わったときに、ためらわずに新しい保険に乗り換えやすいというメリットがあります。常にそのときの自分に最適な保障を準備できます。
デメリット:保険を使わないと「もったいない」と感じることも
健康で保険期間中に一度も給付金を受け取ることがなかった場合、支払った保険料は戻ってきません。もちろん、健康でいられたことが一番ですが、純粋にお金のことだけを考えると「支払った分がもったいなかったかな」と感じてしまうかもしれません。
積み立て型医療保険のメリット・デメリット
次に、積み立て型のメリットとデメリットを解説します。保障と貯蓄の両方を兼ね備えているからこその特徴がありますので、しっかり確認しましょう。
メリット①:保障と貯蓄を同時に準備できる
病気やケガに備えつつ、将来のためのお金も計画的に準備できるのが最大の魅力です。例えば、「60歳で100万円の満期金を受け取る」といったプランがあり、セカンドライフの資金の一部として活用することも考えられます。貯金が苦手な方にとっては、半強制的に貯蓄できる仕組みとしても役立ちます。
メリット②:健康ならお祝い金がもらえる楽しみも
商品によっては、「5年間入院がなかったら5万円のお祝い金(健康還付金)」が受け取れるなど、健康を維持することへのインセンティブがあるタイプもあります。保険料が戻ってくる楽しみがあるのは、モチベーションにも繋がりますね。
デメリット①:保険料が割高になる
貯蓄機能がある分、保険料は掛け捨て型に比べて高くなります。同じ30歳男性、入院日額5,000円の保障でも、月々の保険料は8,000円~15,000円程度になることも。毎月の支払いが家計を圧迫しないか、長期的な視点で慎重に検討する必要があります。
デメリット②:早期解約すると元本割れのリスク
積み立て型保険は、契約してすぐのタイミングで解約してしまうと、支払った保険料の総額よりも少ない解約返戻金しか戻ってこない「元本割れ」のリスクがあります。特に保険料の払込期間が終わる前に解約すると、返戻率が70%以下になることも珍しくありません。長期間、保険料を払い続けられるかしっかり考えることがとても重要です。
結局どっち?あなたに合う医療保険の選び方
それぞれのメリット・デメリットが分かったところで、どんな人がどちらのタイプに向いているのかをまとめてみました。ご自身の状況と照らし合わせて、ぴったりの保険選びの参考にしてくださいね。
掛け捨て型がおすすめな人
以下のような考え方や状況の方には、掛け捨て型が向いていると言えるでしょう。
- 保険料をできるだけ抑えたい人:毎月の固定費を増やさず、効率よく保障を確保したい方。
- 保障と貯蓄は分けて考えたい人:「保険は万が一の備え、貯蓄や資産形成はNISAやiDeCoでしっかりやりたい」という考えの方。
- 若い世代やライフプランが未定の人:これから結婚やマイホーム購入など、生活が大きく変わる可能性がある方は、見直しやすい掛け捨て型が柔軟に対応できます。
積み立て型がおすすめな人
こちらに当てはまる方は、積み立て型を検討してみるのがおすすめです。
- 貯金が苦手で、保険で貯蓄もしたい人:毎月自動的に保険料が引き落とされるので、意識せずに計画的な貯蓄を進められます。
- 掛け捨ては「もったいない」と感じる人:何もなかったときにお金が戻ってくるという安心感や納得感が欲しい方。
- 経済的に余裕があり、長期的に保険料を支払える人:割高な保険料を無理なく払い続けられ、早期解約のリスクが低い方。
保険選びで知っておきたい「生命保険料控除」
医療保険に加入すると、支払った保険料の一部が所得から差し引かれ、所得税や住民税が少し安くなる「生命保険料控除」という制度があります。これは掛け捨て型でも積み立て型でも利用できる、家計に嬉しい制度です。
控除の仕組みと上限額
生命保険料控除には「一般生命保険料控除」「介護医療保険料控除」「個人年金保険料控除」の3つの枠があります。医療保険は「介護医療保険料控除」の対象です。年間の支払保険料に応じて控除額が決まり、所得税では最大4万円、住民税では最大2.8万円が所得から控除されます。
手続きはどうするの?
会社員の方は、毎年秋頃に保険会社から送られてくる「生命保険料控除証明書」を年末調整の書類に添付して勤務先に提出するだけで手続きは完了です。自営業やフリーランスの方は、確定申告の際に同様に手続きを行います。この制度をうまく活用して、賢く節税しましょう。
まとめ
医療保険の「掛け捨て型」と「積み立て型」、どちらが良い・悪いということはありません。大切なのは、ご自身のライフプランやお金に対する考え方に合った保険を選ぶことです。
保険料を抑えてシンプルな保障を求めるなら掛け捨て型、万が一の保障と一緒に将来の資金準備も着実に進めたいなら積み立て型が向いています。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、ご自身にとって最適な選択をしてくださいね。もし一人で決めるのが不安な場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみるのも一つの良い方法ですよ。
参考文献
国税庁 No.1141 生命保険料控除の対象となる保険契約等
医療保険の掛け捨てと貯蓄型のよくある質問まとめ
Q.医療保険の「掛け捨て型」と「貯蓄型」の基本的な違いは何ですか?
A.掛け捨て型は保険料が割安で保障に特化しており、解約してもお金は戻りません。貯蓄型は保険料が割高ですが、解約返戻金などがあり、保障と貯蓄を兼ね備えています。
Q.掛け捨て型医療保険のメリット・デメリットは何ですか?
A.メリットは少ない保険料で手厚い保障を得られる点です。デメリットは、保険を使わなくても支払った保険料は返ってこない点です。
Q.貯蓄型医療保険のメリット・デメリットは何ですか?
A.メリットは保障と貯蓄を両立できる点です。デメリットは保険料が高く、早期解約すると元本割れするリスクがある点です。
Q.結局、掛け捨て型と貯蓄型はどちらを選べば良いのでしょうか?
A.保険料を抑えたい方や、貯蓄は別で管理したい方には掛け捨て型がおすすめです。保障と貯蓄をまとめて管理したい方には貯蓄型が向いています。
Q.保険料はどれくらい違いますか?
A.同じ保障内容の場合、貯蓄型は掛け捨て型に比べて保険料が数倍高くなることが一般的です。具体的な金額は商品や加入条件によって大きく異なります。
Q.将来のライフプランの変化に合わせて見直しやすいのはどちらですか?
A.掛け捨て型は解約時の金銭的負担が少ないため、ライフステージの変化に応じて柔軟に見直ししやすいです。貯蓄型は解約すると損をする可能性があるため、見直しにくい場合があります。