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クレカのリボ払いとは?仕組みと手数料、デメリットを優しく解説

2024-11-08
目次

クレジットカードの支払い方法の一つ、リボ払い。名前は聞いたことがあるけれど、詳しい仕組みはよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。リボ払いは、毎月の支払い額をほぼ一定にできる便利なサービスですが、使い方を間違えると手数料が膨らんでしまうことも。この記事では、リボ払いの仕組みからメリット・デメリット、そして賢い使い方まで、わかりやすく解説していきますね。

そもそもリボ払いってどんな仕組み?

まずは、リボ払いがどのような支払い方法なのか、基本的なところから見ていきましょう。「リボ払い」とは「リボルビング払い」の略で、一番の特徴は、利用金額や件数にかかわらず、毎月の支払い額を自分で決めた金額に固定できる点にあります。分割払いと混同されやすいですが、実は全く違う仕組みなんですよ。

リボ払いの基本は「毎月の支払額がほぼ一定」になること

例えば、毎月の支払い額を1万円に設定したとします。その月に5万円の買い物をしても、翌月さらに3万円の買い物をしても、口座から引き落とされる金額は基本的に「1万円+手数料」となります。支払いきれなかった残りの金額(利用残高)は翌月以降に繰り越され、残高がなくなるまで毎月1万円ずつ支払いを続けていく、という仕組みです。高額な買い物をした月でも、家計への負担を抑えられるのが特徴ですね。

「分割払い」との違いは?

リボ払いとよく似た支払い方法に「分割払い」があります。どちらも支払いを複数回に分ける点は同じですが、考え方が根本的に異なります。違いを下の表にまとめてみました。

項目 内容
リボ払い 支払う「金額」を決めます。利用残高全体に対して、毎月設定した金額を支払います。支払い期間は残高によって変動します。
分割払い 支払う「回数」を決めます。買い物ごとに「3回払い」「10回払い」などを指定し、その回数で支払いが完了します。

分割払いは買い物のたびに支払いが完了する期間が決まっていますが、リボ払いは新たな利用があると残高が増え、支払い期間がどんどん延びていく可能性がある、という点を覚えておきましょう。

リボ払いの手数料(金利)はどのくらい?

リボ払いは便利なサービスですが、利用すると必ず手数料がかかります。この手数料は、カード会社によって異なりますが、一般的に実質年率15.0%~18.0%程度に設定されています。これは、消費者金融のカードローンなどと同程度の高い金利水準です。手数料は日割りで計算され、毎月の支払い額に上乗せされるか、支払い額の中から充当されます。

リボ払いの支払い方式、実は色々あるんです

「毎月の支払い額が一定」と説明しましたが、その計算方法にはいくつかの種類があります。ご自身のクレジットカードがどの方式を採用しているか、規約などで確認しておくと安心ですよ。

元利定額方式

毎月の支払い額(元金+手数料)が、例えば「1万円」のようにぴったり一定になる方式です。家計の管理がしやすいのがメリットですが、支払い当初は支払い額に占める手数料の割合が大きく、なかなか元金が減らないというデメリットがあります。

元金定額方式

毎月支払う元金の額が、例えば「1万円」のように一定になる方式です。実際の引き落とし額は「1万円+手数料」となります。利用残高が減るにつれて手数料も減っていくため、支払い総額は元利定額方式より少なくなる傾向があります。

残高スライド方式

利用残高に応じて、毎月の支払い額が変動(スライド)する方式です。多くのカード会社で採用されています。例えば、以下のように残高によって支払い額が変わります。

  • 利用残高が10万円以下の場合:毎月1万円の支払い
  • 利用残高が10万円超~20万円以下の場合:毎月2万円の支払い

残高が多いときは多く、少なくなれば少なく支払う、合理的な方式ですが、知らないうちに支払い額が増えていて驚くこともあるかもしれません。

知っておきたいリボ払いのメリット

手数料が高いなど注意点もありますが、リボ払いにはもちろんメリットもあります。上手に使えば、家計の強い味方になってくれますよ。

毎月の支出を管理しやすくなる

最大のメリットは、月々の支払い額を平準化できることです。急な出費で高額な買い物をしたとしても、翌月の請求額が跳ね上がるのを防げます。「今月は出費が多かったから、来月の支払いが心配…」といった不安を解消し、計画的な家計管理に役立ちます。

急な出費にも対応できる

冠婚葬祭や家電の故障など、予期せぬ出費は誰にでも起こり得ますよね。そんな時、手元にまとまった現金がなくても、リボ払いを使えば月々の負担を抑えながら必要なものを購入できます。一括払いが難しい高額な商品を買う際にも、選択肢の一つになります。

注意!リボ払いのデメリットとリスク

メリットがある一方で、リボ払いには大きなデメリットやリスクも潜んでいます。「リボ払いは怖い」と言われる理由をしっかり理解しておきましょう。

手数料が高く、支払い総額が増える

先述の通り、リボ払いの手数料は実質年率15.0%~18.0%と高めに設定されています。支払いが長引けば長引くほど、支払う手数料の総額は雪だるま式に増えていきます。例えば、20万円の商品を年率15.0%のリボ払いで購入した場合のシミュレーションを見てみましょう。

項目 内容
利用金額 200,000円
毎月の支払い元金 10,000円
支払回数 20回(1年8ヶ月)
支払う手数料の合計 約25,000円
支払総額 約225,000円

※上記はシミュレーションの一例です。実際のお支払い額はカード会社の規定により異なります。

このように、本来20万円の商品を買っただけなのに、結果的に25,000円も多く支払うことになってしまうのです。

支払い残高が把握しにくく、使いすぎてしまう危険性

毎月の支払い額が一定だと、ついつい安心してカードを使いすぎてしまうことがあります。「まだ大丈夫」と思って買い物を重ねているうちに、気づけば利用残高がとんでもない金額に膨れ上がっていた…というケースは少なくありません。残高が増えている実感が湧きにくいため、金銭感覚が麻痺しやすいのがリボ払いの怖いところです。

支払いがなかなか終わらない「リボ地獄」に陥る可能性

リボ払いで最も注意すべきなのが、この「リボ地獄」です。利用残高が増えすぎると、毎月の支払いの多くが手数料の支払いに充てられてしまい、元金がほとんど減らない状態に陥ります。そうなると、いくら払い続けても支払いが終わらず、精神的にも経済的にも追い詰められてしまいます。安易な利用は絶対に避けましょう。

リボ払いを賢く使うためのポイント

リスクを理解した上で、それでもリボ払いを使いたいときのために、上手に付き合うためのポイントをご紹介します。

利用は「どうしても必要な時」だけにする

普段の買い物は手数料のかからない一括払いを基本にしましょう。リボ払いは、あくまで「緊急時」や「この高額な買い物だけ、計画的に支払いたい」といった特別な場合に限定して利用するのが賢明です。「自動リボ」のような、全ての買い物が自動的にリボ払いになる設定は、意図せず残高が増える原因になるため、特に注意が必要です。

毎月の利用明細を必ずチェックする

リボ払いを利用したら、毎月必ずカード会社のウェブサイトやアプリで利用明細を確認する習慣をつけましょう。「現在の利用残高はいくらか」「今月支払う手数料はいくらか」を正確に把握することが、使いすぎを防ぐ第一歩です。

資金に余裕があるときは「繰り上げ返済」を活用する

ボーナスが入った時など、家計に余裕ができた際には「繰り上げ返済」を積極的に活用しましょう。毎月の支払いとは別に、まとまった金額を返済することで、元金を効率的に減らすことができます。元金が減れば、将来支払うはずだった手数料を大幅に節約でき、完済までの期間も短縮できます。多くのカード会社では、ATMやオンラインで簡単に手続きが可能です。

毎月の支払い額を多めに設定する

カード会社が設定する最低支払額(例えば3,000円や5,000円)で支払いを続けると、返済期間が長引き、結果的に多くの手数料を支払うことになります。家計に無理のない範囲で、少しでも毎月の支払い額を多めに設定することで、手数料の負担を軽減できます。

まとめ

リボ払いは、毎月の支払い負担を軽減できる便利なサービスですが、その裏には高い手数料と「リボ地獄」に陥るリスクが潜んでいます。大切なのは、その仕組みを正しく理解し、計画的に利用することです。メリットとデメリットを天秤にかけ、ご自身の経済状況をしっかりと把握した上で、「本当に今、リボ払いが必要か」を冷静に判断するよう心がけましょう。そして、もし利用した場合は、利用残高を常に意識し、余裕があるときには繰り上げ返済を行うなど、賢く付き合っていくことが重要です。

参考文献

一般社団法人日本クレジット協会「リボ払いを正しく理解しよう!」

クレジットカードのリボ払いのよくある質問まとめ

Q.リボ払いとは何ですか?分割払いとの違いは?

A.リボ払い(リボルビング払い)は、毎月の支払額をほぼ一定にする支払い方法です。利用金額や件数にかかわらず、あらかじめ設定した金額を支払います。分割払いは利用ごとに支払回数を決めるのに対し、リボ払いは残高全体に対して支払う点が大きな違いです。

Q.リボ払いのメリットは何ですか?

A.毎月の支払額が一定になるため、支出管理がしやすくなる点がメリットです。高額な買い物をしても、月々の負担を抑えることができます。

Q.リボ払いのデメリットや注意点は何ですか?

A.手数料(金利)が高めに設定されていることが多く、支払いが長期化すると総支払額が大きくなる点がデメリットです。気づかないうちに利用残高が増えやすいので、計画的な利用が必要です。

Q.リボ払いの手数料はどのくらいかかりますか?

A.手数料率はカード会社によって異なりますが、一般的に実質年率15.0%前後に設定されていることが多いです。利用残高に対して手数料がかかるため、残高が多いほど手数料も増えます。

Q.どんな時にリボ払いを検討すると良いですか?

A.急な出費が重なり、一時的に月々の支払いを抑えたい場合に選択肢の一つとなります。ただし、あくまで短期的な利用に留め、計画的に返済することが重要です。

Q.リボ払いの残高を早く減らす方法はありますか?

A.多くのカード会社では「繰り上げ返済」や「一括返済」が可能です。余裕がある時に多めに返済することで、元金を早く減らし、結果的に支払う手数料総額を抑えることができます。

事務所概要
社名
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電話番号
対応責任者
税理士 島本 雅史

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