税理士法人プライムパートナーズ

知らないと怖い?ステロイドの効果と副作用を優しく解説します

2025-01-29
目次

「ステロイド」と聞くと、「効果は高いけど、副作用が怖い」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。お医者さんから処方されても、使うのが少し不安に感じてしまうかもしれませんね。この記事では、そんなステロイドの効果と副作用について、できるだけ分かりやすく、そして優しく解説していきます。正しい知識を持つことで、不安を和らげ、安心して治療に取り組むためのお手伝いができれば嬉しいです。

ステロイドってどんなお薬?

まずはじめに、ステロイドが一体どんなお薬なのか、基本的なところから見ていきましょう。実は、ステロイドはもともと私たちの体の中で作られているホルモンがベースになっているんですよ。

ステロイドの正体は「副腎皮質ホルモン」

ステロイドとは、正式には「副腎皮質ホルモン」という、腎臓の上にある「副腎」という小さな臓器から作られるホルモンの一種です。このホルモンには、体の中で起こる炎症を抑えたり、免疫の働きを調整したりと、生命を維持するために欠かせない大切な役割があります。お薬として使われるステロイドは、この体内で作られるホルモンの作用を強力にしたもので、様々な病気の治療に役立てられています。

なぜ様々な病気に使われるの?

ステロイドが多くの病気に使われる理由は、その優れた「抗炎症作用」と「免疫抑制作用」にあります。アレルギーや膠原病、腎臓の病気など、体の過剰な炎症反応や免疫反応が原因で起こる病気に対して、その働きを効果的に抑え込むことができるのです。症状を速やかに和らげる力があるため、医療現場では欠かせないお薬とされています。

ステロイド薬の種類

ステロイド薬には、病気の種類や症状に合わせていくつかのタイプがあります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

薬の種類 特徴と主な使われ方
内服薬(飲み薬) 全身に作用させたい場合に使われます。プレドニゾロン(PSL)などが代表的で、膠原病や腎炎、重いアレルギー疾患などで処方されます。
外用薬(塗り薬・点眼薬など) 皮膚や目など、特定の場所にだけ作用させたい場合に使われます。アトピー性皮膚炎などの湿疹や、結膜炎の治療で用いられます。
注射薬(点滴) 緊急性が高い場合や、非常に強い効果が必要な場合に使われます。ステロイドパルス療法などで用いられます。

ステロイドの主な効果(作用)

ここでは、ステロイドが具体的にどのように体に働きかけるのか、その主な効果について詳しく見ていきましょう。この作用のおかげで、つらい症状が和らぐのです。

強力な「抗炎症作用」

ステロイドの最も代表的な効果が、この抗炎症作用です。ケガや感染が起こると、体は赤み、腫れ、熱、痛みといった「炎症」反応を起こして治そうとします。しかし、この反応が過剰になると、かえって体を傷つけてしまうことがあります。ステロイドは、この炎症を引き起こす物質が作られるのをブロックし、つらい症状を強力に抑え込みます。

過剰な免疫を抑える「免疫抑制作用」

免疫は本来、ウイルスや細菌などの外敵から体を守るための大切なシステムです。しかし、何らかの原因でこのシステムに異常が起こり、自分自身の体を攻撃してしまうことがあります。これが「自己免疫疾患」と呼ばれる病気(例:関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど)です。ステロイドは、この暴走してしまった免疫の働きを抑制し、病気の進行を食い止める効果があります。

その他の作用について

ステロイドには他にも、炎症部分の血管を収縮させて赤みを抑える「血管収縮作用」や、炎症に関わる細胞の増殖を抑える「細胞増殖抑制作用」などがあります。これらの作用が複合的に働くことで、様々な病気の症状を改善に導いてくれるのです。

知っておきたいステロイドの副作用

ステロイド治療で最も気になるのが副作用だと思います。どんな薬にも副作用の可能性はありますが、ステロイドの場合は特に注意が必要です。ただし、副作用は薬の量や使用期間によって大きく異なり、必ずしもすべての人に現れるわけではありません。正しく知って、適切に対処することが大切です。

全身性の副作用(内服・注射の場合)

飲み薬や注射でステロイドを長期間・大量に使用した場合に起こりやすい副作用です。定期的な検査を受けながら、医師の管理のもとで治療を進めることが重要になります。

副作用の種類 症状と対策
易感染性 免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。手洗いやうがい、人混みを避けるなどの対策が大切です。
糖尿病 血糖値が上がりやすくなります。食事療法や、場合によっては血糖値を下げる薬が必要になります。
骨粗しょう症 骨がもろくなり、骨折しやすくなります。予防のために骨を強くする薬を一緒に飲むことがあります。
消化性潰瘍 胃や十二指腸の粘膜が弱くなり、潰瘍ができやすくなります。胃薬を併用して予防します。
満月様顔貌(ムーンフェイス) 顔が丸くなる、体に脂肪がつくなどの特徴的な症状です。食欲が増すため、カロリー制限が重要です。薬が減ると元に戻ります。
高血圧・むくみ 体内に塩分が溜まりやすくなることで起こります。塩分を控える食事が大切です。
精神症状 不眠や気分の高揚、うつ状態などが見られることがあります。多くは薬の減量で改善します。

局所性の副作用(外用薬・点眼薬の場合)

塗り薬や目薬など、体の特定の部分に使う場合に起こりうる副作用です。全身への影響はほとんどありませんが、塗る場所や期間には注意が必要です。

  • 皮膚の萎縮・毛細血管拡張:長期間同じ場所に塗り続けると、皮膚が薄くなったり、血管が浮き出て見えたりすることがあります。
  • ステロイドざ瘡(にきび):にきびができやすくなることがあります。
  • 感染症の悪化:細菌やカビによる感染症がある場所に塗ると、かえって悪化させてしまうことがあります。
  • 眼圧上昇(緑内障):ステロイドの目薬を長期間使用すると、眼圧が上がることがあります。定期的な眼科でのチェックが必要です。

副作用を最小限にするための注意点

副作用と聞くと不安になりますが、注意点を守ることでリスクを最小限に抑えることができます。お医者さんと一緒に治療を進めていく上で、ぜひ覚えておいてくださいね。

自己判断で中止しないこと(離脱症候群)

最も大切な注意点です。長期間ステロイドを服用していると、体は自分でホルモンを作るのをやめてしまいます。この状態で急に薬をやめると、体内のホルモンが極端に不足し、倦怠感や吐き気、頭痛、血圧低下といった「ステロイド離脱症候群」という危険な状態に陥ることがあります。薬を減らすときも、必ず医師の指示に従って、少しずつゆっくりと減らしていく必要があります。

医師の指示通りの用法・用量を守る

当たり前のことかもしれませんが、副作用を抑えるためには、決められた量と回数をきちんと守ることが非常に重要です。特に塗り薬の場合、「良くなったから」と自己判断でやめたり、「早く治したいから」と大量に塗ったりするのは避けましょう。

感染症対策を心がける

ステロイド治療中は免疫力が低下しがちです。普段以上に、手洗いやうがいを徹底し、インフルエンザの流行期にはマスクを着用したり、人混みを避けたりするなどの工夫をしましょう。体にストレスがかかる手術や抜歯などを行う際は、事前に必ず主治医に相談してください。

食生活や定期的な検査の重要性

血糖値や血圧、コレステロール値が上がりやすくなるため、バランスの取れた食生活を心がけましょう。特に塩分や糖分、脂質の摂りすぎには注意が必要です。また、骨粗しょう症や緑内障などを早期に発見するためにも、医師から指示された定期的な検査は必ず受けるようにしてください。

まとめ

今回は、ステロイドの効果と副作用について解説しました。ステロイドは、様々な病気に対して非常に高い効果を発揮する、なくてはならないお薬です。一方で、注意すべき副作用があるのも事実です。しかし、副作用の多くは、薬の量や使用期間を適切に管理し、必要な対策を講じることで予防したり、最小限に抑えたりすることが可能です。大切なのは、副作用を過度に恐れるのではなく、正しい知識を持って、お医者さんや薬剤師さんとよく相談しながら治療を進めていくことです。この記事が、皆さんのステロイドに対する不安を少しでも和らげる一助となれば幸いです。

参考文献

医薬品医療機器総合機構(PMDA)- 一般の皆様向け情報

ステロイド治療のよくある質問まとめ

Q.ステロイドを急にやめるとどうなりますか?

A.長期間ステロイドを使用している場合、自己判断で急にやめると「ステロイド離脱症候群」という危険な状態になることがあります。体内のホルモンバランスが崩れ、強い倦怠感、吐き気、血圧低下などの症状が現れる可能性がありますので、必ず医師の指示に従って減量・中止してください。

Q.ステロイドで太るというのは本当ですか?

A.はい、副作用の一つとして食欲が増進したり、脂肪の代謝に影響が出たりすることで体重が増加することがあります。特に、顔が丸くなる「ムーンフェイス」や、体の中心部に脂肪がつく「中心性肥満」が見られることがあります。食事管理を心がけることが大切で、通常は薬の量が減ると元に戻ります。

Q.ステロイドの塗り薬にも副作用はありますか?

A.はい、あります。ただし、全身性の副作用と異なり、塗った部分にだけ現れる局所性の副作用が主です。長期間使用すると皮膚が薄くなったり、毛細血管が拡張したり、にきびができやすくなったりすることがあります。医師の指示通り、適切な期間・量を守ることが重要です。

Q.副作用は必ず出るものですか?

A.いいえ、必ずしも全ての人に出るわけではありません。副作用の現れ方や程度は、使用するステロイドの種類、量、期間、そして個人の体質によって大きく異なります。特に短期間の使用や、弱いランクの外用薬などでは、副作用のリスクは低くなります。

Q.ステロイド治療中は食事で気をつけることはありますか?

A.はい、副作用を予防するために食事管理は大切です。血糖値が上がりやすいため糖分の摂りすぎに注意し、高血圧やむくみを防ぐために塩分を控えめにしましょう。また、骨粗しょう症のリスクに備え、カルシウムやビタミンDを意識して摂ることも推奨されます。

Q.子どもがステロイドを使っても大丈夫ですか?

A.はい、小児科領域でもステロイドは広く使われており、医師が子どもの体重や年齢、症状に合わせて適切に処方すれば安全に治療できます。ただし、長期・大量に使用した場合には成長に影響が出る可能性も指摘されているため、必ず専門医の指導のもとで使用することが大切です。

事務所概要
社名
税理士法人プライムパートナーズ
住所
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2−33
IsaI AkasakA 17階
電話番号
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。