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歯周病とは?放置は危険!症状・原因から治療法までわかりやすく解説

2025-02-21
目次

「歯磨きのときに出血する」「口臭が気になる」そんなお悩みはありませんか?もしかしたら、それは歯周病のサインかもしれません。歯周病は、成人の約8割がかかっていると言われるほど身近な病気ですが、痛みなどの自覚症状がほとんどないため「静かなる病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれています。気づかないうちに進行し、大切な歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがある怖い病気です。この記事では、歯周病とは何か、その原因から治療法、予防策までを詳しく、そして優しく解説していきます。ご自身の歯と健康を守るために、ぜひ最後までお読みくださいね。

歯周病ってどんな病気?

歯周病は、歯を支えている歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が、細菌の感染によって炎症を起こし、少しずつ破壊されていく病気です。虫歯のように歯そのものが溶けるのではなく、歯の土台が崩れてしまうイメージですね。初期段階では自覚症状がほとんどなく、進行すると歯がグラグラになり、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯を失う最大の原因は、実は虫歯ではなく歯周病なのです。

歯周病の主な原因「歯垢(プラーク)」

歯周病を引き起こす直接的な原因は、歯垢(プラーク)です。歯垢は、食べかすではなく、お口の中にいる細菌が作り出すネバネバした塊のこと。この歯垢1mgの中には、なんと約10億個もの細菌が住み着いていると言われています。歯磨きでこの歯垢をしっかり取り除けないと、唾液中のカルシウムなどと結びついて硬い歯石に変わってしまいます。歯石になってしまうと、歯ブラシでは取ることができなくなり、歯周病菌の温床となってしまうのです。

歯周病を悪化させるリスクファクター

歯垢以外にも、歯周病を発症させたり悪化させたりする要因(リスクファクター)がいくつかあります。これらは、体の抵抗力を弱めたり、お口の中の環境を悪化させたりすることで、歯周病菌が活動しやすい状況を作ってしまいます。ご自身の生活習慣と照らし合わせてみてください。

リスクファクター 具体的な影響
喫煙 タバコの有害物質が歯ぐきの血行を悪くし、酸素や栄養が届きにくくなります。また、免疫機能も低下させるため、歯周病が進行しやすく、治療しても治りにくいです。
糖尿病 高血糖の状態が続くと、体の免疫機能が低下し、細菌に感染しやすくなります。歯周病は糖尿病の「第6の合併症」とも呼ばれるほど、深い関わりがあります。
ストレス・疲労 心身のストレスや疲労は、体の免疫力を低下させます。また、ストレスが原因で歯ぎしりや食いしばりをすると、歯や歯ぐきに大きな負担がかかり、歯周病を悪化させることがあります。
不規則な食生活 栄養バランスの偏りは、歯ぐきの健康を損ないます。また、甘いものや柔らかいものばかり食べたり、間食が多かったりすると、歯垢が付きやすい口内環境になります。

歯周病の進行段階とセルフチェック

歯周病は、いきなり重症になるわけではなく、段階的に進行していきます。早い段階で気づいて対処することが、歯を守るためにとても大切です。ここでは、歯周病の進行段階と、ご自身でできるセルフチェックの方法をご紹介します。

【初期】歯肉炎

歯周病の初期段階で、炎症が歯ぐきだけに留まっている状態です。歯を支える骨にはまだ影響がありません。主な症状は、歯磨きをしたときの出血や、歯ぐきの赤み、腫れなどです。痛みはほとんど感じません。この歯肉炎の段階であれば、毎日の丁寧な歯磨きなど、セルフケアを徹底することでもとの健康な歯ぐきに戻せる可能性が高いです。

【中期】軽度~中等度歯周炎

炎症が歯ぐきの奥深くまで広がり、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めた状態です。歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる溝が深くなります。歯が浮いたような感じがしたり、冷たいものがしみたり、口臭が強くなったり、歯ぐきから膿が出たりすることもあります。この段階になると、歯科医院での専門的な治療が必要になります。

【末期】重度歯周炎

歯槽骨が半分以上溶けてしまい、歯が大きくグラグラする状態です。歯ぐきはぶよぶよに腫れ、頻繁に膿が出るようになります。硬いものが噛めなくなり、食事にも支障が出てきます。ここまで進行すると、残念ながら歯を抜かなければならないケースも多くなります。

あなたは大丈夫?歯周病セルフチェックリスト

ご自身のお口の状態をチェックしてみましょう。当てはまる項目が1つでもあれば、歯周病の可能性があります。数が多いほど進行しているかもしれませんので、早めに歯科医院に相談することをおすすめします。

  • 朝起きた時、口の中がネバネバする
  • 歯磨きの時に血が出る
  • 歯ぐきが赤く腫れている、または紫色になっている
  • 家族や友人から口臭を指摘された、または自分で気になる
  • 歯ぐきが下がって、歯が長くなったように見える
  • 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
  • 歯が浮いたような感じがする
  • 歯がグラグラする
  • 歯ぐきを押すと血や膿が出る

歯周病が全身に及ぼす怖い影響

歯周病はお口の中だけの病気と思われがちですが、実は全身の健康にも深く関わっています。歯周病菌や、歯ぐきの炎症によって生み出される毒性物質が、血管を通って全身を巡り、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させたりすることがわかってきているのです。

糖尿病との深い関係

歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあう関係にあります。歯周病によって生じる炎症物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げ、血糖コントロールを悪化させます。逆に、糖尿病で高血糖状態が続くと免疫力が低下し、歯周病が進行しやすくなります。歯周病の治療をすることで、糖尿病の数値が改善したという報告も多くあります。

心臓病・脳梗塞のリスク

歯周病菌が血管内に入り込むと、血管の壁に炎症を起こし、動脈硬化を促進させる物質が作られます。動脈硬化が進行すると、血管が狭くなったり詰まったりして、心筋梗塞脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。ある研究では、歯周病の人はそうでない人に比べて脳梗塞になるリスクが2.8倍も高いというデータがあります。

妊娠中の女性への影響(低体重児早産)

妊娠中の女性が歯周病にかかっていると、低体重児出産や早産のリスクが高まることが指摘されています。そのリスクは、タバコやアルコールよりも高いとされ、約7倍にもなると言われています。これは、歯ぐきの炎症物質が血流に乗って子宮に影響を与え、子宮の収縮を促してしまうためと考えられています。妊娠中はホルモンバランスの変化で歯肉炎になりやすい時期でもあるため、特に注意が必要です。

その他の全身疾患

ほかにも、歯周病との関連が指摘されている病気はたくさんあります。高齢者の方で特に注意したいのが、お口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に誤って気管に入ってしまうことで起こる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」です。また、骨がもろくなる「骨粗しょう症」や、関節に炎症が起きる「関節リウマチ」などとの関連も研究されています。

歯周病の治療法

歯周病の治療は、その進行度によって異なりますが、基本となるのは原因であるプラークや歯石を徹底的に取り除くことです。そして、患者さん自身のセルフケアの質を高めることも非常に重要になります。

基本治療(プラークコントロール・スケーリング)

どの段階の歯周病でも、まず行われるのが基本治療です。歯科衛生士による歯磨き指導(プラークコントロール)で、ご自身の磨き方の癖を把握し、正しいケアの方法を身につけます。そして、「スケーリング」という専用の器具を使って、歯の表面や歯周ポケットの中に付着した歯垢や歯石を取り除きます。歯石除去は数回に分けて行われることが多く、保険適用(3割負担)の場合、合計で5,000円~10,000円程度が費用の目安です。

歯周外科治療

基本治療だけでは歯周ポケットの奥深くにある歯石を取り除けない場合や、歯ぐきの状態が改善しない場合には、外科的な治療が行われます。代表的なのが「フラップ手術」で、歯ぐきを切開して歯の根を露出させ、直接目で確認しながら徹底的に歯石や感染した組織を取り除く方法です。こちらも保険が適用され、1本あたり5,000円~15,000円程度が目安となります。

再生療法

歯周病によって溶かされてしまった歯槽骨などの組織を、特殊な材料を使って再生させる先進的な治療法です。エムドゲイン法やGTR法といった方法がありますが、全てのケースで適用できるわけではありません。多くの場合、自由診療(保険適用外)となり、費用は1歯あたり5万円~15万円程度が相場です。

歯周病を予防するためにできること

歯周病は一度進行してしまうと、もとの状態に戻すのが難しい病気です。だからこそ、何よりも「予防」が大切になります。予防の基本は、毎日のセルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアの2本柱です。

正しいセルフケア(歯磨き)

歯周病予防の第一歩は、毎日の丁寧な歯磨きです。特に、歯と歯ぐきの境目にある溝(歯肉溝)を意識して、歯ブラシの毛先を優しく当てて磨くことがポイントです。また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の歯垢は6割程度しか落とせません。歯間ブラシやデンタルフロスを必ず併用して、磨き残しをなくす習慣をつけましょう。

定期的なプロフェッショナルケア(歯科検診)

どんなに丁寧にセルフケアをしても、自分では取り除けない歯石や、磨きにくい部分の歯垢は残ってしまいます。そのため、3ヶ月~6ヶ月に1回は歯科医院で定期検診を受け、専門家によるクリーニング(PMTC)を受けることがとても重要です。これにより、お口の中を常に清潔な状態に保つことができます。検診の費用は、保険適用(3割負担)で3,000円~5,000円程度が一般的です。

生活習慣の見直し

歯周病のリスクファクターとなる生活習慣を見直すことも、大切な予防策です。禁煙する、栄養バランスの取れた食事を心がける、十分な睡眠をとってストレスを溜めないようにするなど、全身の健康を考えることが、お口の健康にもつながります。

まとめ

歯周病は、単に歯を失うだけでなく、糖尿病や心臓病など、全身の健康を脅かす可能性のある、とても怖い病気です。しかし、その原因やメカニズムを正しく理解し、適切な対策をとれば、十分に予防でき、治療も可能な病気です。この記事を読んで、「もしかして…」と感じた方は、決して放置せず、お近くの歯科医院に相談してみてください。そして、今日からさっそく、毎日の丁寧な歯磨きと、定期的な歯科検診を習慣にして、あなたの大切な歯と体を守っていきましょう。

参考文献

歯周病のよくある質問まとめ

Q. 歯周病は治りますか?

A. 進行を止め、歯ぐきの炎症を改善させることは可能です。しかし、一度溶けてしまった歯を支える骨を完全に元通りにすることは難しいのが現状です。早期発見・早期治療と、治療後の継続的なメンテナンスが非常に重要になります。

Q. 歯磨きの時に血が出るのは歯周病ですか?

A. はい、健康な歯ぐきは歯磨きで出血しません。出血は歯ぐきが炎症を起こしているサインであり、歯周病の初期段階である「歯肉炎」の可能性が非常に高いです。放置せずに一度歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

Q. 歯周病の治療は痛いですか?

A. 歯石を取る際に、炎症が強い部分や歯ぐきが下がっている部分は痛みやしみる感じが出ることがありますが、表面麻酔や注射の麻酔を使用することで痛みを和らげることができます。外科治療の際も必ず麻酔をしますので、過度に心配する必要はありません。

Q. 歯周病はうつりますか?

A. 歯周病は細菌による感染症なので、唾液を介して人から人へうつる可能性があります。特に、親子間や夫婦間での食器の共有、キス、ペットボトル飲料の回し飲みなどで感染するリスクがあります。

Q. 歯周病の治療費はどのくらいかかりますか?

A. 治療内容は進行度によって大きく異なります。保険適用の基本治療(歯石除去など)であれば、数回の通院で合計5,000円~10,000円程度が目安です。外科治療や再生療法などの自由診療が必要になると、数万円から十数万円かかる場合もあります。

Q. 何歳くらいから歯周病に気を付けるべきですか?

A. 10代でも歯ぐきが腫れる歯肉炎になることは珍しくありません。歯を支える骨が溶け始める本格的な歯周炎は30代以降から増え始め、40代、50代と年齢が上がるにつれてリスクは高まります。若い頃からの予防意識が大切です。

事務所概要
社名
税理士法人プライムパートナーズ
住所
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2−33
IsaI AkasakA 17階
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。

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