税理士法人プライムパートナーズ

金はこれからも上がりつづけるのか?今後の価格推移と予想

2026-03-18
目次

近年、金の価格が歴史的な高水準を記録しており、「金はこれからも上がりつづけるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。大切なお金を守り、賢く資産を管理するためには、金相場が変動する仕組みや今後の見通しを正しく知ることがとても重要です。この記事では、金価格が高騰している背景や、将来の価格予想、そして資産を守るための具体的なポイントについて、初めての方にもわかりやすく丁寧にお伝えしていきます。

金価格は今後どうなる?2026年以降の動向予想

多くの方が最も気になるのは、これからの金価格がどのように推移していくのかという点ですよね。結論から申し上げますと、短期的には価格が上下する時期があるものの、長期的に見れば金はこれからも上がりつづける可能性が高いと考えられています。ここでは、期間ごとにどのような動きが予想されるのかを詳しく見ていきましょう。

短期・中期的な金価格の推移と見通し

短期から中期(数か月から数年)の視点では、金価格は高い水準を保ちながらも、一時的に価格が上がったり下がったりを繰り返す見通しです。例えば、2024年から2026年にかけては、1グラムあたり12,000円から14,000円台という過去最高値圏で推移しています。急激に価格が上がった後には、「利益を確定させたい」と考える投資家が金を売るため、一時的な価格の調整(下落)が起こるのが自然な流れです。そのため、一時的な値下がりに慌てることなく、冷静に相場を見守ることが大切になります。

長期的な視点で見た金価格の予想

10年や20年といった長期的な視点で見ると、金の価格は現在よりもさらに上昇する見込みが強いと言えます。専門家のなかには、将来的に1オンス(約31.1グラム)あたり5,000ドルに達すると予想する声もあります。お金(紙幣)の価値は物価の上昇(インフレ)とともに下がっていく傾向がありますが、実物資産である金はそのものに価値があるため、長期間保有することで資産の目減りを防ぐ強力な味方となってくれます。

急騰後の価格調整や下落リスクについて

金は安全な資産と言われていますが、絶対に価格が下がらないわけではありません。世界情勢が急激に安定したり、各国の金利が大幅に引き上げられたりした場合には、金から現金や株式へとお金を移す人が増えるため、金価格が下落する可能性があります。投資を行う際は、こうした下落リスクも理解したうえで、資産のすべてを金にするのではなく、無理のない範囲で持つことが重要です。

なぜ今、金価格が高騰しているのか?

ここ数年で金の価格が大きく跳ね上がったことには、いくつかの明確な理由があります。なぜここまで金が注目されているのか、主な要因を整理してみましょう。

地政学リスクと安全資産としての需要増加

世界各地で起こる紛争や政治的な対立など、いわゆる地政学リスクが高まると、人々の経済に対する不安が大きくなります。株式や現金は、国や企業の信用がなくなると価値がゼロになってしまうリスクがありますが、金は世界中どこでも共通の価値を持ちます。そのため、「有事の金」と呼ばれ、万が一の事態に備えて安全な資産である金を買っておこうとする人が増え、価格が押し上げられているのです。

各国中央銀行による金準備の買い増し

世界各国の中央銀行(日本でいう日本銀行のような機関)が、国が保有する資産として金を大量に買い集めていることも大きな理由です。とくに新興国を中心に、特定の国の通貨(例えばアメリカのドル)だけに依存するリスクを減らすため、自国で管理しやすい金を増やす動きが活発になっています。国という巨大な買い手が安定して金を買い続けているため、金価格が下がりにくい状況が作られています。

インフレ懸念と通貨価値の低下

世界的な物価上昇(インフレ)も金価格を高騰させています。インフレが進むと、これまで100円で買えていたものが120円出さないと買えなくなり、結果としてお金(現金)の価値が目減りしてしまいます。そこで、物価が上がると同時に価格も上がりやすい「金」を持つことで、資産の価値を守ろうとする動きが強まります。インフレ対策として金が選ばれていることが、価格上昇の大きな原動力です。

今後の金価格に影響を与える重要な要因

これから金が上がりつづけるのかを見極めるためには、以下のポイントに注目することが大切です。日々のニュースでもよく取り上げられるテーマですので、ぜひ意識してみてください。

為替相場(円安・ドル高)の動向

私たちが日本で金を買ったり売ったりする際の価格(円建ての金価格)は、為替相場に非常に大きな影響を受けます。国際的な金価格は「ドル」で取引されているため、ドルに対して円の価値が下がる「円安」が進むと、日本国内での金の価格は自動的に高くなります。例えば、1ドルの価値が140円から150円に上がれば、国際的な金価格が変わらなくても、日本国内の金価格は約7パーセントも上昇します。為替の動きは常にチェックしておきましょう。

アメリカの政策金利と金融情勢

アメリカの中央銀行にあたるFRBが決定する「政策金利」も、金の価格を左右する大きな要因です。一般的に、金利が高くなると、銀行にお金を預けたり債券を買ったりするほうが利息がたくさんもらえるため、利息を生まない金の魅力は下がって価格が落ちやすくなります。反対に、金利が引き下げられると、金を持つことのデメリットが減り、金の価格は上がりやすくなるという関係があります。

鉱山での採掘コスト上昇と供給の限界

金は地球上の資源であり、無限に存在するわけではありません。これまでに採掘しやすい場所の金はほとんど掘り尽くされており、現在はより深い場所や過酷な環境で採掘を行う必要があります。これに伴い、人件費や燃料代といった採掘コストが年々上昇しています。さらに、採掘できる総量にも限界が近づいていると言われており、この「供給の少なさ」が将来にわたって金の価値を支え続ける要因となります。

保有期間別に見る金投資の戦略

金を持つ目的や期間によって、気を付けるべきポイントは異なります。ご自身のライフスタイルや目的に合わせて、どのような付き合い方が合っているのかを確認してみましょう。

短期保有で利益を狙う場合のポイント

数か月から数年という短い期間で金を売買して利益を出したい場合は、日々の価格変動や世界情勢のニュースに敏感である必要があります。為替の急激な動きや、アメリカの経済指標の発表などによって価格が数日で数百円単位で動くこともあります。短期保有は価格の波に乗ることができれば利益が出ますが、その分リスクも伴うため、ある程度の知識とこまめな情報収集ができる方に向いています。

長期保有で資産を守る生前対策としての金

10年以上先を見据えて、老後の備えやご家族へ財産を残すための生前対策として金を持つ方法は、多くの方におすすめできます。日々の細かい価格の上下に一喜一憂することなく、資産の一部を金に換えておくことで、将来のインフレや経済危機から大切な財産を守ることができます。長期的には価値が上がりやすいという性質を活かした、非常に堅実な守りの戦略と言えます。

保有期間 目的と特徴
短期保有(数ヶ月〜数年) 日々の価格変動を利用して利益を狙う。情報収集と素早い判断が必要。
長期保有(10年以上) インフレや有事に備え資産を守る。生前対策や老後資金の保全に向いている。

金を売買する際に注意すべきポイント

金はただ買ったり売ったりすれば良いというものではありません。取引をする際には、後で困らないように事前に知っておくべき大切なルールがあります。

売却時の税金(譲渡所得)に関する注意点

持っている金を売って利益が出た場合、その利益には税金がかかることがあります。個人の場合、金を売って得た利益は原則として譲渡所得となり、所得税の対象となります。ただし、1年間で得た他の譲渡益と合わせて50万円までの特別控除があるため、利益が50万円以下であれば税金はかかりません。また、金を5年を超えて長く持っていた場合は、税金の計算上有利になる仕組み(長期譲渡所得)が用意されています。売却のタイミングには十分気を付けましょう。

手数料や為替レートの確認

金を買うときや売るときには、お店ごとに設定された手数料がかかるのが一般的です。とくに少額の取引(例えば500グラム未満の金貨やインゴットなど)では、バーチャージと呼ばれる特別な手数料が発生することがあります。また、先ほどお伝えしたように為替レートも毎日の価格に影響しますので、複数の店舗の価格や手数料を見比べて、手元にいくら残るのかをしっかり確認してから取引を行うことが大切です。

確認項目 具体的な内容
税金(譲渡所得) 売却益が年間50万円を超えると課税対象。5年超の保有で税負担が軽減される。
各種手数料 500g未満の取引ではバーチャージ等の手数料がかかる場合がある。

まとめ:金はこれからも上がりつづけるのか?

ここまで、金が上がりつづける理由や今後の見通しについてお伝えしてきました。世界情勢の不安やインフレ、採掘量の限界などを考えると、「金はこれからも上がりつづけるのか?」という問いに対しては、長期的には上昇していく可能性が高いとお答えできます。もちろん一時的な価格の下落リスクはありますが、資産の一部として金を保有することは、ご自身やご家族の未来の生活を守るための心強い選択肢となります。日々のニュースに関心を持ちながら、無理のない範囲で金と上手に付き合っていきましょう。

参考文献

国税庁のウェブサイトでは、金を売却した際の税金に関する詳しいルールが解説されています。正確な税の計算方法などを知りたい方は、以下のリンクからご確認ください。
国税庁:金地金を売ったときの税金

金投資と今後の価格推移に関するよくある質問まとめ

Q.金はこれからも上がりつづけるのでしょうか?

A.短期的には価格が上下することもありますが、インフレや資源の限界、世界的な需要の増加を背景に、長期的にはこれからも上がりつづける可能性が高いと考えられています。

Q.なぜ今、金の価格がこんなに高いのですか?

A.世界各地の紛争による地政学リスクの高まりや、各国のインフレ、さらに中央銀行が金を大量に買い増していることなどが重なり、安全資産としての需要が高まっているためです。

Q.円安は金の価格にどう影響しますか?

A.国際的な金価格はドルで決まるため、日本国内での金価格は為替の影響を大きく受けます。円安が進むと、日本円での金の価格は押し上げられる仕組みになっています。

Q.金を売ったときに税金はかかりますか?

A.はい、売却して出た利益は譲渡所得となり課税の対象になります。ただし年間50万円の特別控除があり、保有期間が5年を超えると税金の負担が軽くなる優遇措置があります。

Q.将来価格が暴落するリスクはありませんか?

A.世界情勢が急速に安定したり、金利が大幅に上昇したりした場合には、金が売られて価格が下落するリスクはあります。そのため全財産ではなく資産の一部として持つことが大切です。

Q.生前対策として金を持つのはおすすめですか?

A.現金と違いインフレで価値が目減りしにくいため、生前対策として長期間保有し、将来ご家族へ資産を残す手段として金は非常に有効でおすすめできる方法です。

事務所概要
社名
税理士法人プライムパートナーズ
住所
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2−33
IsaI AkasakA 17階
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。

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