税理士法人プライムパートナーズ

これからの人生を豊かに!エンディングノートの活用法と書き方

2026-04-21
目次

皆さんは、ご自身の考えや資産をご家族に伝える準備はできていますでしょうか。エンディングノートの活用は、もしものときに備えるだけでなく、ご自身の人生を見つめ直す素晴らしいきっかけになります。「まだ早いかも」と思う若い方から、本格的に生前対策を始めたい方まで、書き方のポイントや具体的な項目を優しく分かりやすくお伝えしていきますね。

エンディングノートとは?人生を豊かにするための生前対策

エンディングノートとは、ご自身の人生の終末やもしもの事態に備えて、希望する医療や資産の情報などをまとめておくノートのことです。これからの人生を前向きに自分らしく生きていくためのエンディングノートの活用は、残されたご家族の精神的、事務的な負担を大きく減らしてくれますよ。

家族の負担を減らし自分の思いを伝える役割

病気や事故でご自身の意思が伝えられなくなったとき、ご家族は医療方針や様々な手続きで決断を迫られます。例えば「どの医療保険に入っているか」「かかりつけの病院はどこか」といった情報があるだけで、ご家族はとても助かります。普段照れくさくて言えない感謝の言葉を残すのにも最適ですね。

遺言書との違いを分かりやすく解説

エンディングノートと遺言書の最も大きな違いは、法的な効力があるかどうかです。遺言書は民法で書き方が厳格に定められており、財産分与などの法的な効力を持ちます。一方、エンディングノートには法的な効力はありませんが、書く内容に制限がなく、日常の細かな情報や思いを自由に書き込めるのが魅力です。

項目 エンディングノート
法的効力 なし
記載内容 医療や葬儀の希望、日常の情報など自由
作成費用 ノート代のみ(数百円〜数千円)

エンディングノートに書いておきたい具体的な項目

実際に書き始める際、何から手をつければいいか迷ってしまいますよね。ここでは、いざという時にご家族が困らないために、ぜひ記載しておきたい具体的な項目をいくつかご紹介します。少しずつ、わかる範囲から埋めていってくださいね。

預貯金や不動産などの資産情報

預貯金や不動産、有価証券などの情報はとても大切です。万が一の際、口座は凍結されてしまうため、自動引き落としの変更手続きなども必要になります。基礎控除額である「3,000万円+600万円×法定相続人の数」を超える財産がある場合は、相続税申告の対象となるため、正確な情報把握が重要ですよ。

資産の種類 記載する内容の例
預貯金 銀行名、支店名、口座番号、名義人
不動産 所在地、面積、名義人、固定資産税の額(例:年間15万円など)
有価証券 証券会社名、銘柄、株数など

医療や介護(人生会議)に関する希望

人生の最終段階における医療やケアについて、前もって考え周囲と話し合う取り組みは「人生会議(ACP)」と呼ばれています。延命治療を望むか、自宅と病院どちらで最期を迎えたいかなど、ご自身の価値観を書いておきましょう。月額約10万円から20万円ほどかかることもある介護施設への入居希望なども書いておくと安心です。

デジタル遺品のIDやパスワード

意外と見落としがちなのが、スマートフォンやパソコンの中にある情報です。ネット銀行の口座情報や、月額980円や1,500円などの定額サービスのID・パスワードがわからないと、解約できずに請求が続いてしまうことがあります。必要なログイン情報を一覧にしておくことをおすすめします。

葬儀やお墓についての考え

葬儀の規模や形式、お墓をどうしたいかも重要な項目です。一般的な葬儀の費用は全国平均で約110万円から150万円程度と言われています。費用面だけでなく、どなたに参列してほしいか、遺影に使ってほしい写真はどれかといった具体的な希望を書いておくと、ご家族は迷わずに準備を進められます。

年代別で考えるエンディングノートの活用タイミング

「終活」と聞くとシニア世代のイメージが強いかもしれませんが、決してそんなことはありません。年代によって備えるべきリスクや伝えるべき内容は変わってきます。それぞれの年代に合ったエンディングノートの活用方法を見ていきましょう。

20代から30代の若年層にも必要な理由

若い世代にとっても、自然災害や思いがけない事故など、リスクは常に隣り合わせです。特に小さなお子様がいらっしゃる場合、学資保険の証券番号や、もしもの時の連絡先などを残しておくことは大きな意味を持ちます。また、SNSのアカウント処理など、若い世代ならではのデジタル情報の整理に役立ちますよ。

40代から50代の親の介護を見据えた活用

ご両親の介護問題に直面し始めるこの年代は、ご自身の老後についても具体的に考え始める時期です。住宅ローンの残債(例えば残額1,500万円など)や加入している生命保険(死亡保険金500万円など)の状況を整理し、ご夫婦で情報を共有しておくことで、家計の透明化や今後のライフプランの再構築にも繋がります。

60代以上の終活としての総仕上げ

セカンドライフを楽しむ60代以降は、これまでの人生を振り返り、ご自身の思いを形にする総仕上げの時期です。財産が基礎控除額を超える場合は、公正証書遺言の作成(財産5,000万円の場合の公証人手数料は29,000円など)も併せて検討し、残されたご家族が相続争いで悲しむことのないよう、万全の対策をしておきましょう。

エンディングノートを書くときのポイントと注意点

エンディングノートを上手に活用して最後まで書き上げるためには、ちょっとしたコツがいります。最初から完璧を目指さず、リラックスして取り組むことが大切ですよ。ここでは書く際の注意点をいくつかお伝えします。

一気に書かずに少しずつ進める

エンディングノートにはたくさんの項目があるため、一度にすべてを書き上げようとすると疲れてしまいます。「今日は預金口座のページだけ」「明日は好きな音楽や趣味のこと」といったように、ご自身のペースで少しずつ書き進めてくださいね。空欄があっても全く問題ありません。

定期的に内容を見直して更新する

ご自身の考えや状況は、時間の経過とともに変化していくものです。引っ越しをして住所が変わった、新しい銀行口座を開設した、お孫さんが生まれたなど、生活に変化があったタイミングでノートを開き、内容を最新の状態に書き換えていくことが重要です。

保管場所を信頼できる家族に伝えておく

せっかく丁寧に書き上げても、万が一の時にご家族が見つけられなければ意味がありません。盗難防止のために金庫など安全な場所に保管しつつ、「リビングの引き出しの奥にあるよ」など、信頼できるご家族にだけは確実に保管場所を伝えておいてくださいね。

まとめ

今回は、エンディングノートの活用について、その役割や具体的な書き方、年代別の活用法などを解説いたしました。エンディングノートは死に向かうためのものではなく、これからの人生をより安心して、自分らしく豊かに生きていくためのお守りのようなものです。思い立ったその日が吉日ですので、ぜひ今日から、ご自身のペースでノート作りに取り組んでみてくださいね。ご家族への温かい思いやりが、きっと未来の安心に繋がりますよ。

参考文献

厚生労働省:人生会議(ACP)してみませんか?

国税庁 No.4152 相続税の計算

エンディングノートの活用に関するよくある質問まとめ

Q.エンディングノートはいつから書き始めればいいですか?

A.思い立ったその日が一番のタイミングです。20代や30代の若い方でも、万が一に備えてデジタル遺品や保険の情報をまとめておくことで、ご家族の負担を大きく軽減できますよ。

Q.エンディングノートと遺言書の違いは何ですか?

A.最も大きな違いは法的な効力の有無です。遺言書は法的な効力を持ち書き方も厳格ですが、エンディングノートには法的効力がない分、ご自身の思いや日常の細かな情報を自由に書くことができます。

Q.書き間違えてしまった場合はどうすればいいですか?

A.エンディングノートには決まったルールはありませんので、二重線で消して書き直したり、新しい用紙を挟み込んだりして自由に変更して大丈夫です。気持ちの変化に合わせて何度も書き直せるのが良いところです。

Q.資産の金額も正確に書く必要がありますか?

A.1円単位まで正確に書く必要はありません。どこの金融機関に口座があるか、大まかにいくらくらいの資産(例:A銀行に約300万円など)があるかがご家族に伝われば十分役立ちます。

Q.エンディングノートはどこに保管すればよいですか?

A.通帳や印鑑などの貴重品と同じように安全な場所に保管するのがおすすめです。ただし、いざという時に見つけてもらうために、信頼できるご家族には保管場所を必ず伝えておきましょう。

Q.パソコンで作成しても大丈夫ですか?

A.はい、パソコンで作成しても全く問題ありません。ワードなどのテンプレートを使えば修正も簡単です。ただ、パソコンのパスワードをご家族に伝えておくことを忘れないようにしてくださいね。

事務所概要
社名
税理士法人プライムパートナーズ
住所
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2−33
IsaI AkasakA 17階
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。

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