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法定相続は全血兄弟と半血兄弟で同順位?相続割合をわかりやすく解説

2026-05-10
目次

「私には両親が同じ兄弟と、片方の親だけが同じ兄弟がいます。もしものとき、法定相続は全血兄弟と半血兄弟は同順位になるのでしょうか?」このような疑問をお持ちの方は多くいらっしゃいます。ご家族の構成が複雑な場合、遺産をどのように分けるべきか悩んでしまいますよね。結論からお伝えしますと、全血兄弟と半血兄弟の法定相続の順位は全く同じです。ただし、誰の遺産を相続するかによって、受け取れる割合が大きく変わってきます。この記事では、具体的な金額を用いて、全血兄弟と半血兄弟の相続のルールを優しく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、将来の不安を安心に変えていきましょう。

法定相続における全血兄弟と半血兄弟の順位と基本

まずは、全血兄弟と半血兄弟の基本的な意味と、法定相続における順位について確認していきましょう。ご自身のご家族にあてはめながら読んでみてくださいね。

全血兄弟・半血兄弟とは?基礎知識を解説

法律上、兄弟姉妹は親との血のつながり方によって2つの言葉に分けられています。全血兄弟とは、お父様とお母様の両方が同じ兄弟姉妹のことです。一方で半血兄弟とは、お父様かお母様のどちらか一方だけが同じ兄弟姉妹のことを指します。たとえば、お父様が再婚しており、前妻と後妻のそれぞれに子どもがいる場合、子ども同士は父親が同じで母親が異なるため、半血兄弟という関係になります。

法定相続における順位は同じ第3順位

ご兄弟が亡くなった場合、残された兄弟姉妹は法定相続人になることがあります。このとき、全血兄弟と半血兄弟の順位は同順位となります。民法では、配偶者は常に相続人となり、第1順位が子ども、第2順位が父母などの直系尊属、そして第3順位が兄弟姉妹と定められています。つまり、亡くなった方に子どもも親もいない場合に限り、全血兄弟と半血兄弟がそろって第3順位の相続人として登場するのです。順位に優劣はありません。

親が亡くなった場合(第1順位)の相続割合

ここで1つ注意していただきたいのが、「親が亡くなった場合」の相続です。たとえば、お父様が亡くなった場合、前妻の子(半血兄弟)も後妻の子(全血兄弟)も、お父様から見れば全員が平等な「自分の子ども」です。そのため、子どもとして第1順位の相続人になる場合は、全血兄弟と半血兄弟で相続割合に違いはありません。全員が同じ割合で遺産を受け取ることになります。

兄弟姉妹が相続人になる場合(第3順位)の相続割合

次に、親ではなく「兄弟姉妹が亡くなった場合」の遺産の分け方について詳しく見ていきましょう。ここが、全血兄弟と半血兄弟で大きくルールが変わるポイントです。

半血兄弟の相続分は全血兄弟の半分になる

兄弟姉妹が第3順位として相続人になる場合、民法により半血兄弟の法定相続分は全血兄弟の2分の1になると定められています。順位は同じですが、もらえる金額の割合には差が設けられているのです。これは、両親とも同じ全血兄弟のほうが、片親だけが同じ半血兄弟よりも、亡くなった方との結びつきが強いと考えられるためです。

具体的な金額で見る相続割合の計算例

それでは、具体的に遺産が6000万円あるケースで計算してみましょう。亡くなった方には配偶者や子ども、親がおらず、相続人は全血兄弟1人と半血兄弟1人の合計2人だとします。

全血兄弟の相続割合 3分の2(4000万円)
半血兄弟の相続割合 3分の1(2000万円)

このように、半血兄弟の割合は全血兄弟の半分になるため、計算上は全血兄弟が2、半血兄弟が1の比率(2対1)で分けることになります。もし、亡くなった方に配偶者がいる場合は、配偶者が4分の3(4500万円)を受け取り、残りの4分の1(1500万円)を兄弟で2対1の割合で分けることになります。

遺産分割協議で揉めないためのポイント

遺産を分ける際は、相続人全員での話し合い(遺産分割協議)が必要です。法定相続分はあくまで目安ですので、全員が納得すれば全血兄弟と半血兄弟で平等に分けても構いません。しかし、お互いに不満を抱えやすく、トラブルに発展しやすい傾向があります。後々の揉め事を避けるためには、法律上の正しい割合を理解したうえで、お互いの事情を尊重しながら穏やかに話し合うことが大切です。

法定相続で半血兄弟がいる場合の注意点と対策

最後に、半血兄弟がいるご家庭ならではの気をつけたいポイントと、将来を見据えた対策についてお話しします。

戸籍調査で半血兄弟が判明するケース

相続の手続きでは、亡くなった方の生まれてから亡くなるまでのすべての戸籍謄本を集める必要があります。この調査の過程で、お父様の前の結婚や認知の事実が分かり、これまで存在を知らなかった半血兄弟が突然判明するケースが少なくありません。半血兄弟も立派な法定相続人ですので、その方を除外して遺産分割を進めることは法律上できません。

連絡先が分からない場合の対処法

もし交流のない半血兄弟が相続人になった場合、まずは戸籍の「附票(ふひょう)」という書類を取得して、現在の住民票の住所を調べます。住所が分かったら、いきなり訪問するのではなく、丁寧なお手紙をお送りするのがおすすめです。相続が発生した事実をお伝えし、ご協力をお願いする内容を優しく綴ることで、その後の話し合いがスムーズに進みやすくなります。

遺言書を作成してトラブルを未然に防ごう

全血兄弟と半血兄弟が一緒に相続人になるケースでは、どうしても感情のすれ違いが起きやすくなります。これを防ぐ最善の方法は、生前に遺言書を作成しておくことです。誰にどの財産をどれくらい渡すか、具体的に「全血兄弟のAに預金3000万円、半血兄弟のBに預金1000万円を相続させる」と遺言書で指定しておけば、残されたご兄弟が遺産分割で悩んだり争ったりするリスクを大きく減らすことができます。

まとめ

法定相続における全血兄弟と半血兄弟のルールについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。お父様やお母様が亡くなった場合の第1順位の相続では、全血・半血に関わらず割合は平等です。しかし、兄弟姉妹が亡くなった場合の第3順位の相続では、全血兄弟と半血兄弟の順位は同順位であるものの、半血兄弟の受け取れる割合は全血兄弟の半分になります。ご家族の状況が複雑な場合は、トラブルを防ぐためにも、遺言書の作成などの早めの対策をご検討いただくことをおすすめします。

参考文献

国税庁 No.4132 相続人の範囲と法定相続分

法定相続と兄弟関係についてのよくある質問まとめ

Q.全血兄弟と半血兄弟の法定相続の順位は同じですか?

A.はい、どちらも同じ第3順位の法定相続人となります。順位に違いや優劣はありません。

Q.半血兄弟の法定相続分はどのくらいですか?

A.兄弟姉妹が亡くなり第3順位の相続人になる場合、半血兄弟の法定相続分は全血兄弟の2分の1になります。

Q.父親が亡くなった場合、前妻の子と後妻の子で相続分は違いますか?

A.父親から見てどちらも実子となるため、第1順位の相続人として相続分は平等で同じ割合になります。

Q.遺言書がない場合、半血兄弟を含めた遺産分割はどうなりますか?

A.法定相続人全員での遺産分割協議が必要です。たとえ交流がなくても、半血兄弟の同意が得られないと預金の引き出しなどの手続きが進められません。

Q.亡くなった兄弟に配偶者がいる場合、兄弟姉妹の相続分はどうなりますか?

A.配偶者が4分の3を相続し、残りの4分の1を兄弟姉妹で分け合います。この4分の1の中で、半血兄弟は全血兄弟の半分の割合を受け取ります。

Q.交流のない半血兄弟がいる場合、どうやって連絡を取ればいいですか?

A.亡くなった方の戸籍謄本と戸籍の附票を取得して現在の住所を特定し、丁寧なお手紙をお送りして相続のご協力を相談するのが一般的です。

事務所概要
社名
税理士法人プライムパートナーズ
住所
〒107-0052
東京都港区赤坂5丁目2−33
IsaI AkasakA 17階
対応責任者
税理士 島本 雅史

本記事は正確な情報提供を心掛けておりますが、執筆時点の情報に基づいているため、法改正や人的ミス、個別のケースにより適用が異なる可能性があります。最新の情報や具体的なご相談については、お気軽に弊法人の税理士までお問い合わせください。

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